【2019年参院選・広島】自民2人目の刺客で保守分裂?岸田派の牙城を揺るがす「河井案里氏vs溝手顕正氏」の激闘と野党共闘の行方

2019年7月、日本の政治の風景が大きく塗り替えられようとしています。今回、全国の注目を集めているのが、定数2を誇る参議院選挙の広島選挙区です。これまで自民党と野党が議席を分け合ってきたこの地で、自民党は21年ぶりとなる「2人目」の候補者擁立という、極めて強気な戦略に打って出ました。

安倍晋三首相は、2019年7月の街頭演説において「心を一つにすれば乗り越えられない壁はない」と力強く呼びかけ、新人の河井案里氏への支持を訴えています。しかし、その足元では自民党内の足並みが揃っているとは言い難い状況です。岸田文雄氏の地元である広島県連は、現職の溝手顕正氏の6選に向けて結束を固めています。

安倍首相や菅義偉官房長官は、2議席独占は十分に可能であると判断し、河井氏を擁立しました。これに対し、岸田氏率いる県連サイドは強く反発しており、党本部と地方組織の間に深い溝が生じています。河井陣営には首相秘書らが送り込まれるなど官邸主導の支援が目立ち、溝手陣営はかつてない警戒感を募らせているのです。

SNS上では、「自民党同士で潰し合ってどうするのか」という困惑の声がある一方で、「保守の活性化につながる」という期待も寄せられています。この戦いは単なる一選挙区の勝敗に留まらず、次代のリーダーを目指す「ポスト安倍」の有力候補、岸田氏の政治的求心力を占う試金石となることは間違いありません。

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保守の牙城「宏池会」の試練と、野党共闘の勝算

広島は古くから自民党の伝統的な派閥である「宏池会(こうちかい)」の牙城として知られています。宏池会とは、池田勇人元首相が創設した派閥で、経済を重視しリベラル寄りの姿勢を持つのが特徴です。その本丸で起きた今回の内紛は、まさに自民党内のパワーバランスを激しく揺さぶる事態と言えるでしょう。

一方で、野党側もこの隙を突こうと懸命な動きを見せています。再選を狙う現職の森本真治氏は、立憲民主党や国民民主党からの幅広い支援を受けるため、無所属で出馬するという戦略を採りました。野党が一体となって戦う「共闘態勢」を敷くことで、自民党の分裂による漁夫の利を狙う構えを見せています。

ただし、共産党も新人の高見篤己氏を擁立しており、野党側の票が分散してしまう懸念も拭えません。自民党が2議席を独占するのか、あるいは野党がその牙城の一角を死守するのか。2019年7月の投開票日に向けて、有権者の審判が下されるその瞬間まで、広島の地では一歩も引けない熱い攻防が続くでしょう。

個人的な見解を述べれば、今回の強硬な2人擁立は、岸田氏の力を削ごうとする官邸側の意図も透けて見えます。民主主義において選択肢が増えることは歓迎すべきですが、党内の権力闘争が政策論争を置き去りにしてしまうことは避けねばなりません。広島の有権者が、この複雑な政局をどう見極めるのか注視したいところです。

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