【アイリスオーヤマの挑戦】中国EC市場を制す!天津新工場で小型家電と収納用品の生産・物流を強化し、売上1兆円達成へ

生活用品から家電まで幅広い商品を展開するアイリスオーヤマが、中国国内の電子商取引(EC)市場向けの展開を加速させるため、中国・天津市に新たに工場を建設する計画を発表しました。この新工場は、アイリスオーヤマにとって中国国内で10拠点目となる重要な生産・物流拠点になるでしょう。急成長を続けるEC市場、つまりインターネットを介した商品やサービスの売買を行う市場において、競争力を飛躍的に高める戦略の一環と考えられます。

天津新工場では、主にサーキュレーターといった小型家電や、プラスチック収納用品の生産が行われる予定です。サーキュレーターとは、室内の空気を循環させることに特化した送風機であり、冷暖房の効率を高める効果があります。総投資額は約50億円で、着工は2019年10月、竣工は2021年12月を目指しているとのことです。初年度には50億円の売り上げを見込む、まさに注目のプロジェクトと言えます。

この天津工場は、北京を中心とした中国北部エリアにおける重要な物流拠点としての役割も担います。これまで北部への商品出荷は、中国国内最大の生産拠点である大連工場や蘇州工場から行われていましたが、その分の配送料が大きな負担となっていました。この新工場の稼働により、北部の物流が効率化され、大幅な配送コストの削減が見込めるでしょう。これにより、中国全土をカバーする強固な配送ネットワークが完成することになるのです。

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EC市場の競争優位性とグローバル戦略

アイリスオーヤマは、2022年にグループ全体で売上高1兆円の達成を目指しており、その目標達成の柱として、家電、EC、BtoB(企業間取引)、海外の4つの事業強化を掲げています。グループ全体の2019年12月期売上高は、前期比18%増の5600億円を見込んでおり、特に牽引役となる家電事業は36%増の1100億円を計画している状況です。国内ではテレビ、エアコン、冷蔵庫といった大型家電の販売を伸ばす戦略が進行中です。

中でも、海外事業は中国に最も力を注いでいます。2017年の広州工場竣工、2018年の蘇州工場の生産能力3倍以上への増強に続き、今回の天津工場の新設です。米中貿易摩擦の影響から、米国向けサーキュレーターの生産を韓国へ移管する動きはありますが、天津工場によって、中国国内向け商品の生産・販売体制は、プラスチック収納用品から家電まで全方位で強化されることになります。

アイリスオーヤマの積極的なグローバル展開は中国に留まりません。欧州や米国での生産・販売強化も進められています。すでに2019年6月13日には、オランダに続く欧州第2の拠点としてフランス工場が竣工されました。この工場はフランス国内だけでなく、スペインやイタリア向けに収納用品を中心に供給する予定です。さらに、2020年3月には米東部にペンシルベニア工場が竣工する予定となっており、世界市場での地位を固める動きは止まることがないでしょう。

この天津工場新設のニュースは、SNSでも大きな反響を呼んでいます。「アイリスオーヤマの成長スピードがすごい」「中国市場に全力で投資する姿勢に驚く」「消費者目線の低価格高品質路線が、ECでさらに強くなるのでは」といった、期待と驚きの声が多く見受けられます。家電から収納まで幅広い商品を手掛ける同社が、この強固な生産・物流体制を基盤に、いかにして中国の膨大なEC市場を魅了し、売上1兆円の目標を達成するのか、その動向に今後も注目が集まるでしょう。

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