【サクランボの常識が変わる!】山形が生んだ大玉新品種「やまがた紅王」が2022年に市場を席巻!甘さ・日持ちの最強品質とブランド戦略に迫る

サクランボ王国として知られる山形県から、いよいよ満を持して巨大な新星が登場しました。2019年6月4日、山形県は長年の研究によって開発されたサクランボの新品種に「やまがた紅王(べにおう)」という名称を与えると発表したのです。この「やまがた紅王」は、既存のサクランボの概念を覆すほどの大玉が最大の特長で、その大きさはなんと500円玉よりも大きいというから驚きです。単に大きいだけでなく、強い甘みと優れた日持ちの良さを兼ね備えており、まさにサクランボ界の「王」の名にふさわしい、最高の品質を誇っていると言えるでしょう。

この新品種の登場は、サクランボを愛する全国の消費者にとって大きなニュースとなりました。SNS上では「500円玉より大きいって、どんな食感なんだろう?」「甘くて日持ちが良いなんて、贈答品に最高だね」「名前もかっこいい!」といった、期待に満ちた反響が数多く見られました。特に、これまでの代表的な品種である「佐藤錦」や「紅秀峰(べにしゅうほう)」といった品種のイメージが強い中で、この新しい「やまがた紅王」がどれほど市場を賑わせるのか、注目が集まっています。

山形県では、この期待の品種を世界的なブランドへと育成するため、その準備を周到に進めています。品種名は「山形C12号」でしたが、名称については広く公募を実施し、約1万5000件もの応募が集まりました。その中から、商標として活用できる名称として最も応募が多かった「紅王」に、県名である「やまがた」を冠することで、消費者に品種と産地の認知度を高める戦略を採られたのです。そしてこの名称は、すでに2019年6月4日に商標登録の出願が公開されています。

さらに、ブランドの価値を国内外で守るための措置も抜かりありません。この「やまがた紅王」の商標は、日本国内に留まらず、香港、台湾、中国、韓国といったアジアの主要な市場でもすでに出願が済んでおり、海外におけるブランド保護にも万全を期している状況です。これは、山形県がこの「やまがた紅王」を国内だけでなく、世界に誇るサクランボとして売り出していく強い決意の表れでしょう。私としても、この徹底したブランド戦略は非常に重要だと感じています。せっかくの素晴らしい品質を、模倣品やコモンネーム化(一般名称化)から守ることは、生産者の努力と消費者の信頼を守る上で不可欠だからです。

山形県の吉村美栄子知事も、同日の記者会見で「大型新人として国内外の消費者をつかむ品種に育って欲しい」と大きな期待を表明されました。また、他県でも大玉のサクランボ新品種が出荷される動きがあることに対し、「サクランボ県としては負けられない」と、強い競争意識を示されており、その意気込みは並々ならぬものがあります。サクランボの品質と生産量で長年トップを走り続ける山形県のプライドを感じさせる発言です。

この「やまがた紅王」の生産においては、品質を均一に保ち、品種の流出を防ぐために、登録制が採用されている点も注目すべきです。これは、生産者が県への登録を通じて、徹底した栽培管理を行うことを義務付ける制度で、最高品質のブランドイメージを維持するための重要な仕組みと言えます。2018年から農家への苗の配布が開始され、この2年間で1619件の生産者に2万本弱の苗木が登録・配布されています。生産者の皆様は、2022年の市場への初出荷、そして2023年の本格販売開始に向けて、丹精込めて「やまがた紅王」の育成を進めている最中なのです。

私見ではありますが、「やまがた紅王」は、その圧倒的なサイズと品質によって、サクランボ市場に新たなプレミアムセグメントを確立する可能性を秘めていると思います。これまでサクランボにあまり馴染みがなかった層や、特にアジア圏の贈答品市場で大きな成功を収めるのではないでしょうか。2022年の先行販売開始が今から楽しみでなりません。この「やまがた紅王」が、山形県のサクランボの歴史に新たな一ページを刻むことは間違いないでしょう。

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