🏠 立ち会い不要で「ご自由に」内見!イタンジが仕掛けるスマートロック活用の不動産テック革命

不動産テックの分野で注目を集めるスタートアップ企業、イタンジ(東京・港)が、賃貸物件の「内見」を劇的に簡略化する革新的な取り組みを発表したことが、2019年5月28日の記事で紹介されています。その核となるのは、スマートフォンでドアの施錠・解錠ができるスマートロックを活用したシステムです。これにより、入居希望者は不動産会社の立ち会いなしに、自分の好きな時間に物件を単独で内見できるようになります。

この新しい仕組みは、入居希望者の利便性を飛躍的に高めるだけでなく、物件の管理会社や仲介業者にとっても、内見時の立ち会い業務が不要になるため、大幅な業務効率化が見込めるでしょう。イタンジは、同年夏にも、この「内見自由」な物件を紹介する専用サイトを立ち上げる計画でした。利用者はサイト上で気に入った物件を見つけ、事前に設定された時間帯の中から、自身の都合の良い時間を予約できるのです。

予約プロセスも非常に合理的です。希望者は、氏名、携帯番号、そしてクレジットカード情報を入力し、予約が完了すると、スマートフォンにワンタイムパスワードが届きます。物件のドアの内側にはスマートロックが設置されており、訪問者は予約時間内に物件へ到着し、自身のスマホにダウンロードした専用アプリにパスワードを入力し、解錠ボタンを押すことで鍵が開く仕組みです 。

このスマートロックは、一般的な鍵のつまみを90度ひねって施錠するタイプに後付けできる形状をしており、スマートロック内部の駆動部が回転することで、鍵のつまみを回して解錠します。スマホとスマートロック間の通信には、近距離無線通信規格のブルートゥースが使われます。ただし、マンション入り口に人感センサーによるオートロックが設置されていない物件での利用が想定されているようです。

イタンジは、このシステム普及のため、スマートロックの製造会社から大量に、なんと10万個を買い取り、2019年5月下旬から全国の賃貸物件の管理会社などへ無償配布を始めました。無償で配布する代わりに、同年夏に立ち上げる内見サイトへの物件登録を促すという、巧みな戦略を採っています。同社の収益源は、サイト利用者が物件に入居を決めた際に発生する手数料に加え、管理会社から受け取る「AD」などと呼ばれる広告宣伝費名目の手数料が中心となる見込みです。

従来の賃貸物件の内見手続きは、仲介会社が管理会社やオーナーに連絡を取り、内見可能時間を確認したり、鍵の受け渡しを行ったりする必要がありました。これには、電話が繋がらない、鍵の紛失、暗証番号の漏洩といった様々なリスクや非効率性が伴っていたのです。今回のスマートロック導入は、仲介会社と管理会社の双方の負担を大きく軽減し、結果として内見数そのものを増加させる効果が期待できるでしょう。さらに、管理会社は内見可能な時間枠や一日の内見上限数を細かく設定できるうえ、スマートキーの開閉履歴も把握できるため、セキュリティ面でも安心感があります。

イタンジは2015年に設立された企業であり、2018年には東証マザーズに上場したGAテクノロジーズの傘下に入りました。社長の野口真平氏はIT企業出身の技術者であり、その経歴が同社のテクノロジーを駆使した革新的な事業展開を支えていると言えるでしょう。このニュースが報じられた際、SNS上では「内見が手軽になるなら引っ越ししやすい」「不動産屋さんの待ち時間がなくなる」といった、顧客視点でのポジティブな反響が多く見られました。私としても、この不動産テックが、日本の賃貸市場に根付く古い慣習を打ち破り、生活者の利便性を高める明るい未来を創造すると確信しています。

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