2019年6月4日、イオン九州は、環境に配慮した日用品24種類を発売すると発表いたしました。これは、同社のプライベートブランド(PB)である「トップバリュ」の商品として、イオンやマックスバリュなど九州地方にある約220店舗で順次販売されるものです。近年、世界的に深刻化している海洋プラスチックごみによる環境汚染問題を受け、従来の樹脂製品に代わる、地球に優しい商品の提供を本格的に進めていく方針を示しています。
今回発売されるラインナップには、紙製のストローや、竹を原料に使用したトイレットペーパー、さらに木製の簡易食器といった、プラスチックを使用しない商品が多数含まれています。また、環境保全の視点から適切に管理された森林から採れた木材を使用していることを証明する「FSC認証」を受けた紙皿なども販売されます。FSC認証とは、環境や社会、経済といった側面から、森林を適切に管理し持続可能な形で利用していることを示す、国際的な認証制度です。
注目を集めている紙製ストローは16本入りで税別298円となっており、同社が通常販売している100本で100円程度のプラスチック製ストローと比較すると割高な価格設定です。しかし、商品開発本部の増岡理恵氏は、「価格が高くなっても、環境への配慮型商品に共感し、購入してくださる方をターゲットとしていきたい」と述べており、環境意識の高い消費者に向けた商品であることを強調しています。この取り組みを通じて、同社が販売するストローの全体量のうち、紙製のストローの販売比率を1割まで引き上げることを目指しています。
このイオン九州の「脱プラスチック」への取り組みは、SNS上でも大きな反響を呼んでいます。「ついに紙ストローがスーパーで買えるようになるなんて画期的!」「少し高くても環境のために選びたい」「トップバリュなら手軽に試せるのが嬉しい」といった、賛同や期待の声が多数寄せられています。地球環境の未来を守るためには、企業側による代替品の提供と、消費者側による購入という行動が、今まさに求められているといえるでしょう。
私たち一人ひとりができる「サステナブル」な選択
私見として、今回のイオン九州の発表は、九州という地域に根ざした大規模な小売業者が、明確に「サステナビリティ」(持続可能性)を経営の柱の一つに据え、具体的な商品展開で示している点で、非常に意義深いと考えられます。特に、多くの消費者にとって身近な存在であるプライベートブランド「トップバリュ」での展開は、環境配慮型商品の選択を特別なことではなく、ごく日常的なものへと変えていく大きな一歩となるでしょう。
もちろん、紙製ストローのような代替品は、プラスチック製品と比べて耐久性やコストの面で課題があることも事実です。しかし、私たち消費者が「少し価格が高くても、地球に優しい方を選ぼう」という意識を持つことが、企業がさらに技術開発を進め、より使いやすく安価な環境配慮型商品を開発していくための強力な後押しとなります。今回のイオン九州の取り組みは、買い物という日常の行動を通じて、私たち一人ひとりが未来の環境に対して責任ある選択をする機会を提供しているといえるでしょう。
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