【OWS】貴田裕美、運命の世界水泳へ!東京五輪内定を懸けた「最後の挑戦」とパイオニアの覚悟

2019年06月06日、水泳界における過酷な競技、オープンウオーター(OWS)の第一人者に注目が集まっています。33歳となるベテラン、貴田裕美選手(コナミスポーツ)が、7月に行われる韓国・光州世界選手権に向けた決意を新たにしました。競泳と合わせて通算7度目となるこの大舞台は、彼女にとって特別な意味を持っています。現役生活の集大成として2020年の東京五輪を見据える彼女にとって、今回の世界選手権は事実上の「ラストチャンス」に近い重要なステップとなるからです。

そもそもOWSとは、整備されたプールではなく、海や湖といった自然環境の中で長距離を泳ぐ競技です。波や水温の変化、さらには選手同士の接触もあるため「水中の格闘技」や「水泳のマラソン」とも称されるタフな種目です。貴田選手は自身の進退について、東京五輪までと決めており、今回の世界選手権もこれが最後になる見込みだといいます。五輪2大会連続出場の実績を持つパイオニアは、「万全の状態で迎えたい」と並々ならぬ覚悟で調整を続けています。

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東京五輪への最短ルート、世界トップ10への挑戦

今回の世界選手権は、単なるメダル争いにとどまりません。ここで10位以内に入れば、その時点で東京五輪の代表に内定するという極めて重要な選考を兼ねているのです。2019年05月18日に行われた代表選考会「オーシャンズ・カップ」では、10キロのレース終盤で21歳の新倉みなみ選手と激しいデッドヒートを繰り広げました。タッチの差で敗れ「勝つ予定だった」と悔しさを滲ませましたが、しっかりと代表の座は死守しています。若手の台頭に刺激を受けつつ、ベテランの経験値が世界でどう活きるかが鍵となるでしょう。

貴田選手のキャリアを振り返ると、その道のりは決して平坦ではありませんでした。もともとは競泳の自由形長距離選手として2001年、2005年の世界選手権に出場していましたが、2008年北京五輪から正式採用されたOWSへ2010年から転向しました。当初はワセリンなどのクリームを塗る防寒対策すら知らず、寒さに震えて最下位になるなど、まさに日本勢にとって未知の領域を泥臭く切り開いてきたのです。その苦労を知るからこそ、彼女の言葉には重みがあります。

過去、2012年ロンドン五輪、2016年リオデジャネイロ五輪では共に12位という結果でした。昨夏のパンパシフィック選手権で6位に終わった際には、3カ月ほど引退を悩みぬいたそうです。しかし、「中途半端にやめたら後悔する」と再起を決意。SNS上でも「貴田選手の不屈の精神に感動する」「東京で泳ぐ姿を見たい!」といった応援の声が多く上がっており、ファンの期待も高まっています。私自身、未知の競技をここまで牽引してきた彼女の功績は計り知れないと感じており、ぜひとも東京で有終の美を飾ってほしいと願わずにはいられません。

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