印刷業界の巨頭である大日本印刷(DNP)が、アニメやゲームなどの知的財産、いわゆる「IP」を最大限に活用したイベント事業へ本格的に参入することを2019年07月25日に発表しました。IPとは「Intellectual Property」の略称で、クリエイターが心血を注いで生み出したキャラクターや作品の世界観そのものを指す、現代ビジネスにおける極めて重要な権利のことです。
今回の戦略では、DNPがIPを保有する企業から興行権を買い取り、自社の強みであるデジタル技術を惜しみなく投入します。特に注目すべきは、現実の風景にデジタル情報を重ね合わせる「AR(拡張現実)」の活用でしょう。これによって、平面的な作品の世界を立体的に体感できる、これまでにない没入型のエンターテインメントが誕生しようとしています。
SNS上では「あのDNPが本気でオタク文化に寄せてきた!」「技術力がある会社だから期待大」といった驚きと期待の声が数多く寄せられています。単なる展示に留まらず、テクノロジーを駆使してファンを熱狂させるという同社の姿勢は、デジタルシフトが加速する現代において、非常に賢明で魅力的なパラダイムシフトであると私は確信しています。
同社は2021年03月31日までに、物販や飲食などの関連事業を含めて累計50億円という意欲的な売上目標を掲げました。この壮大なプロジェクトの記念すべき第1弾として選ばれたのは、世界的な人気を誇るカプコンの「モンスターハンター」です。2019年10月31日から、日本のポップカルチャーの聖地である東京・秋葉原を舞台に幕を開けます。
本イベントの演出を担当するのは、独創的なプロジェクションマッピングで知られるクリエイティブ集団のネイキッドです。彼らの手によって、音響や振動までもが緻密にコントロールされ、来場者はまるでゲームの世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えるでしょう。巨大なモンスターの気配や息遣いを肌で感じる体験は、まさにファン垂涎の内容となるはずです。
さらにDNPは、イベント限定のオリジナルグッズや飲食メニューの開発にも着手し、事業領域を劇的に広げています。単なる「印刷会社」という枠組みを超え、文化の創出者として歩み始めた同社の挑戦は、今後の日本の観光資源やコンテンツ産業を支える大きな柱になるに違いありません。国内外を視野に入れた今後の展開から目が離せませんね。
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