【宇都宮MaaS】バス・東武鉄道が無料に!移動の常識を変える社会実験の参加者募集がスタート

栃木県宇都宮市が、次世代の移動スタイルを確立するための大きな一歩を踏み出します。「宇都宮MaaS社会実験実行委員会」は、2019年9月06日から2019年9月30日までの期間、市内を走るバスや鉄道の一部区間を無料で開放する画期的な社会実験を行うと発表しました。この試みは、自家用車への依存度が高い同市において、公共交通機関の利便性を再発見してもらうことを目的としています。

今回の実験で注目されている「MaaS(マース)」とは、「Mobility as a Service」の略称です。これは、運営主体が異なるバスや鉄道、タクシーなどの複数の移動手段を、スマートフォンアプリなどを通じて一つのサービスとして統合し、予約から決済までシームレスにつなげる新しい移動の概念を指します。今回のプロジェクトは、まさにこの未来の移動体験を先取りするものと言えるでしょう。

参加対象となるのは、宇都宮市内に居住、あるいは通勤・通学している方で、普段は公共交通の定期券を利用していない250名程度が想定されています。募集期間は2019年08月09日までとなっており、事務局である宇都宮まちづくり推進機構がメールで申し込みを受け付けています。SNS上では「バスが無料になるなんて夢のよう」「これを機に車通勤を見直してみたい」といった期待の声が早くも上がっているようです。

実験の仕組みは非常にスマートで、参加者には専用のスマートフォンアプリが配信されます。バスの乗降時にこのアプリの画面を提示するだけで、市内のあらゆるバス停で自由に乗り降りできるフリーパスとして機能します。一方、鉄道については東武鉄道の東武宇都宮駅から西川田駅までの区間が対象となり、こちらは磁気定期券が配布される形式をとる計画です。

この取り組みの肝は、参加者の移動データの収集にあります。アプリを通じて提供される位置情報や移動の目的、さらには実験前後のアンケート結果を分析することで、運賃の無料化が市民の行動変容にどのような影響を与えるかを精査します。産官学が連携した文部科学省の研究事業ということもあり、早稲田大学や宇都宮大学、地元交通事業者の関東自動車などが一丸となって挑む大規模なプロジェクトです。

私自身の見解としては、このような「移動の無料化」を伴う実験は、都市の渋滞解消や環境負荷低減を考える上で非常に価値が高いと感じます。特に宇都宮市はLRT(次世代型路面電車)の導入も控えており、交通のパラダイムシフトが起きようとしている真っ只中です。データを基にした科学的なアプローチによって、誰もが移動しやすい「スマートシティ」の実現が加速することを心から期待しています。

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