2019年07月28日現在、米国の住宅市場には急激な回復の兆しが見え始めています。その背景にあるのは、長期金利の低下に伴う住宅ローン金利の下落です。家を所有したいと願う人々にとって、月々の支払額が抑えられる現在の状況は、まさに絶好の追い風となっているのでしょう。
この金利低下を受け、住宅ローンの申請件数は前年の同時期と比較して4割も増加するという驚くべき数字を記録しました。低迷していた住宅販売も力強さを取り戻しつつあり、市場全体が活気に満ちあふれています。SNS上でも「今こそマイホームを手に入れるチャンスだ」といった前向きな投稿が相次いでいるようです。
一方で、ネット上では慎重な意見も少なくありません。「金利は低いが物件価格そのものが高すぎる」といった悲鳴に近い声や、将来的な価格暴落を警戒するコメントも散見されます。消費者の間では、低金利による恩恵を享受したい気持ちと、高騰する価格への不安が複雑に交錯しているのが現状ではないでしょうか。
ここで注目すべきは、2019年07月末に実施が確実視されている「利下げ」の存在です。利下げとは、中央銀行が景気を刺激するために政策金利を下げることを指します。これが実施されれば、さらなる金利低下を招く可能性がありますが、それは同時に住宅価格をさらに押し上げる劇薬にもなりかねません。
専門的な視点で見れば、現在の住宅価格はすでに過去最高値圏に達しており、いわゆる「高値掴み」のリスクが浮上しています。金利が下がっても、物件価格がそれを上回るスピードで上昇してしまえば、一般の買い手にとっては結果的に負担増となるパラドックスが生じてしまうはずです。
私個人の意見としては、現在の米国市場は非常に危ういバランスの上に立っていると感じています。景気後退を防ぐための利下げが、図らずも住宅バブルを再燃させる火種になる恐れは否定できません。今は焦って飛びつくよりも、政策決定後の市場の反応を冷静に見極めるべきタイミングだと言えるでしょう。
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