将棋界のレジェンド、羽生善治九段(48)が、2019年6月6日に東京都渋谷区の将棋会館で行われた第60期王位戦挑戦者決定戦で、木村一基九段(45)に惜しくも敗れ、豊島将之王位(29)への挑戦権獲得を逃されました。これにより、ファンが最も注目するタイトル通算100期という、将棋界における前人未到の大偉業達成は、再び持ち越しとなる見通しです。このニュースは瞬く間にSNSで拡散され、「羽生先生の100期達成を待ち望んでいます」「今回は残念でしたが、次の機会を応援します」といった熱いメッセージが多数寄せられており、その動向に対する世間の注目度の高さが改めて浮き彫りになりました。
羽生九段は、2017年の竜王戦で史上初の永世七冠という偉業を成し遂げ、ご自身のタイトル獲得記録を「99期」に更新されていました。これは、タイトルを一定回数獲得した棋士に贈られる、引退後も名乗れる永世称号(えいせいしょうごう)を、当時の七つの主要タイトルすべてで獲得したことを意味しており、その偉大さは計り知れません。誰もが通算100期達成は時間の問題だと考えていたことでしょう。
ところが、その後は苦しい戦いが続いています。2018年の名人戦での敗戦を皮切りに、続く棋聖戦、さらには同年年末の竜王戦でもタイトルを失い、なんと27年ぶりとなる無冠という局面に立たれてしまいました。タイトル通算100期という金字塔を目前にしながら、足踏みが続いている状況に対し、将棋ファンとしては「羽生九段らしい粘り強い将棋を見せてほしい」と、心の中で願わずにはいられないのではないでしょうか。この挑戦者決定戦の結果は非常に残念ですが、羽生九段の圧倒的な実績と将棋界への貢献を思えば、この試練を乗り越え、再びタイトル戦の舞台に戻って来られることに期待を寄せたいと考えます。
【専門用語解説】将棋の「タイトル」とは?
将棋における**タイトル戦(タイトルせん)**とは、各棋戦の最高峰に位置づけられる、非常に権威のある対局のことを指します。現在、将棋界には八つの主要なタイトルがありますが、この記事が制作された時点では七つのタイトルがあり、その中でも「王位」は歴史と格式のあるタイトルの一つです。挑戦者決定戦は、そのタイトル保持者(王位)に挑む権利を持つ棋士を決める重要な対局であり、これを制することがタイトル戦への切符となります。今回の対局に勝利した木村九段が、現行のタイトル保持者である豊島王位への挑戦権を獲得されました。
コメント