東儀秀樹が切り拓く「令和」の雅楽革命!新アルバムで見せる篳篥(ひちりき)の無限の可能性と伝統の進化

千三百年以上の歴史を誇り、かつては宮中や由緒ある寺社といった限られた場所でしか耳にすることができなかった雅楽。その神秘的な調べを、私たちの日常に寄り添うエンターテインメントへと昇華させた第一人者が東儀秀樹さんです。1996年に宮内庁楽部の楽師という安定した地位を辞し、アーティストとしてデビューして以来、彼は伝統音楽の常識を次々と塗り替えてきました。

東儀さんの手によって、篳篥(ひちりき)の音色はロックやジャズと鮮やかに融合し、日本古来の音楽に秘められた新たな可能性が次々と解き放たれています。SNS上では「古臭いイメージが完全に崩れた」「雅楽ってこんなにカッコよかったのか」といった驚きと称賛の声が絶えません。伝統を重んじる層からも、その革新的なアプローチは文化の継承における理想的な形として高く評価されているようです。

そんな彼が、2019年08月07日に待望のニューアルバム「ヒチリキ・ラプソディ」をリリースします。近年の作品ではカバー曲が目立っていましたが、本作は満を持して自作曲を中心に構成されました。新しい時代である「令和」を迎え、自分自身の原点を見つめ直したいという情熱が込められており、並々ならぬ気合がひしひしと伝わってくる仕上がりとなっています。

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伝統の篳篥がロックに変貌?制約を飛び越える情熱の音作り

今回の目玉の一つは、有名な舞楽曲である「蘭陵王(らんりょうおう)」の大胆なアレンジでしょう。本来は荘厳な雰囲気を纏うこの名曲が、本作ではエレキギターが激しく唸るプログレッシブ・ロックへと劇的な変貌を遂げました。この「プログレッシブ・ロック」とは、クラシックやジャズの要素を取り入れた複雑でドラマチックなロックの形態を指し、重厚な雅楽の音色とは意外なほど相性が抜群なのです。

メイン楽器である「篳篥(ひちりき)」は、竹製の縦笛で、人間の声に近い艶やかな音色が特徴ですが、実は音域が非常に狭く、現代音楽に合わせるには非常に高度な技術を要します。東儀さんは、吹き方や編曲において徹底した試行錯誤を繰り返し、この扱いにくい楽器を現代のメロディへと完璧に適合させました。制約があるからこそ生まれる独創的な響きは、聴く者の心を揺さぶるドラマを生み出しています。

編集者である私個人の意見として、東儀さんの活動は単なる「融合」ではなく、日本人の血に流れる感性の再発見だと感じます。伝統を「保存」するだけでなく、時代に合わせて「更新」し続ける彼の姿勢こそ、文化を次世代へ繋ぐために必要不可欠なものでしょう。「雅楽の可能性は無限に広がっている」と力強く語る彼の挑戦に、今後も目が離せそうにありません。

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