2019年08月07日現在、就職活動の最前線では「オヤカク」という不思議な言葉が頻繁に交わされています。これは、企業が内定を出した学生の親に対して、入社の承諾を直接確認する行為を指す造語です。かつては本人の意思のみで決まっていた進路が、今や家族全体の合意を必要とする時代へと変化しているのでしょう。
SNS上では、この現状に対して「過保護すぎるのではないか」といった驚きの声が上がる一方で、「一生を左右する決断だから親の意見も大切だ」と肯定的に捉える意見も目立ちます。このように、世間の反応は真っ二つに分かれていますが、現場で起きている内定辞退の波は無視できない規模にまで膨らんでいるのが実情です。
なぜ今、親への確認が必要なのか?変化する親子関係と就生事情
そもそも「オヤカク」がここまで普及した背景には、親子間の距離が以前よりも密接になったことが挙げられます。少子化の影響で一人っ子が増え、親が子供の将来に対して強い関心を持つケースが増加しました。さらに、就職氷河期を経験した世代の親たちが、我が子には安定した企業を選んでほしいと願う心理も強く働いています。
ここで言う「内定辞退」とは、一度は入社の意思を固めた学生が、親の反対を理由に契約を白紙に戻すことを意味します。企業側からすれば、せっかく優秀な人材を確保しても、土壇場でひっくり返されるリスクを抱えているわけです。そのため、事前の「オヤカク」は採用活動の成否を分ける極めて重要なプロセスとして定着しつつあります。
私自身の見解としては、この風潮は単なる「甘え」ではなく、情報過多な現代における防衛本能の一種ではないかと考えます。企業不祥事やブラック企業問題が取り沙汰される中で、親という最も信頼できる第三者の客観的な視点を求めるのは、ある意味で賢明な判断と言えるかもしれません。しかし、自立という観点では懸念が残ります。
企業側もただ手をこまねいているわけではなく、親向けの会社説明会を開催したり、豪華なパンフレットを実家に送付したりと、あの手この手で安心感を与えようと躍起になっています。2019年08月07日の時点において、就職活動はもはや個人戦ではなく、家族と企業を巻き込んだ総力戦へと変貌を遂げていると断言できるでしょう。
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