2019年08月09日、国内通信大手の一角であるKDDIが、移動の常識を塗り替える大胆な一手を打ち出しました。カリフォルニア州を拠点に電動キックボードのシェアリングサービスを展開する新興企業、ニュートロン・ホールディングス(通称:Lime)への出資を決定したと発表したのです。出資額の詳細は明らかにされていませんが、業界内では数億円規模にのぼる投資であると推測されており、通信キャリアが挑む新しい「移動の形」に大きな注目が集まっています。
今回KDDIがパートナーに選んだ「Lime(ライム)」は、世界各地で爆発的な普及を見せている「マイクロモビリティ」の先駆者です。マイクロモビリティとは、自転車よりも手軽で自動車よりも小回りが利く、1人乗りの小さな移動手段を指します。特に電動キックボードは、スマートフォンのアプリ一つで解錠し、目的地までスイスイと移動できる手軽さが受けています。都市部の交通渋滞を緩和し、排ガスを出さないクリーンな移動として、世界中で熱烈な支持を得ているのです。
スマートシティの鍵を握る「通信×モビリティ」の融合
SNS上では今回の出資に対し、「ついに日本でも電動キックボードが本格普及するのか」「KDDIの通信技術と組み合わせれば、より安全な運行管理ができそう」といった期待の声が数多く寄せられています。既存の鉄道やバスだけではカバーしきれない「ラストワンマイル」、つまり最寄り駅から最終目的地までのわずかな距離を埋めるピースとして、多くのユーザーがこの新技術の導入を心待ちにしている様子がうかがえるでしょう。
私個人の見解としては、この提携は単なる資金援助に留まらない、非常に戦略的な価値を秘めていると考えています。KDDIが持つ高度な通信ネットワークと、Limeの移動データを融合させることで、人の流れをリアルタイムで把握する「スマートシティ」の実現がぐっと現実味を帯びてくるからです。将来的には、スマートフォンの地図アプリで経路検索をする際、電車と電動キックボードを組み合わせた最適なルートが当たり前のように提示される時代がやってくるに違いありません。
もちろん、日本国内での展開には道路交通法などの高いハードルが依然として存在しますが、大手通信キャリアが動き出した意義は極めて大きいと言えます。2019年08月09日という日付は、日本の移動体験が劇的にアップデートされる「記念すべき転換点」として記憶されることになるでしょう。通信がインフラを支え、電動キックボードが街を彩る未来が、すぐそこまで来ていることを予感させます。
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