【2019年最新】「抽選制」が救う民主主義の未来!選挙に代わる新しい市民参加のカタチとは?

2019年07月21日に投開票が行われた参議院議員通常選挙は、記憶に新しいところですが、どこか盛り上がりに欠ける印象を抱いた方も多かったのではないでしょうか。私たちが政治に対して抱く「自分の一票では何も変わらない」という無力感は、もしかすると民主主義のあり方そのものが、一つの形に固執しすぎているからかもしれません。そんな閉塞感を打ち破るヒントを与えてくれる一冊が、ダーヴィッド・ヴァン・レイブルック氏の著書です。

SNS上では、「今の選挙制度は人気投票に過ぎない」「地盤やカバンがないと立候補すらできないのは不公平だ」といった、既存の代議制に対する不満の声が日々飛び交っています。本書は、こうした現代の不信感に対して、歴史的な視点から驚くべき事実を突きつけます。私たちが当たり前だと信じている「選挙による民主主義」は、実は長い歴史の中では異端であり、もともとは教養や財産を持つ特権階級が統治するために設計された仕組みだったのです。

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3000年の歴史が教える「くじ引き」の真価

古代ギリシャや共和政ローマ、あるいは中世イタリアの都市国家において、民主主義の主役は「選挙」ではなく「抽選」でした。無作為に選ばれた市民が公的な決定を下す仕組みこそが、本来の民主主義の姿だったと言えるでしょう。現在の選挙をベースとした代表制民主主義は、約3000年という長い民主主義の歩みの中で見れば、ここ200年ほどに現れた特殊な形態に過ぎません。この事実は、現代の私たちが持つ固定観念を根底から覆してくれます。

現在、世界中でポピュリズムの台頭や投票率の低下が問題となっており、民主主義は一種の病に侵されているようです。ポピュリズムとは、一般大衆の感情に訴えかけて既存の権威を批判する政治手法を指しますが、これはSNSによる分断によってさらに加速しています。しかし、問題の本質は民主主義そのものではなく、その「動かし方」にあるはずです。著者であるベルギーの作家、ヴァン・レイブルック氏は、この機能不全の処方箋として「抽選制」の再導入を提唱します。

「素人に政治ができるのか」という批判も聞こえてきそうですが、これは決して空想の産物ではありません。カナダやアイルランド、アイスランドといった諸国では、憲法改正や選挙制度の改革に際し、実際に無作為抽出された一般市民が議論に参加して大きな成果を上げています。これは現在の代表制をすべて廃止するものではなく、専門家のアドバイスを受けながら市民が討議し、最終的に国民投票で追認するという、非常に現実的で具体的なプロセスなのです。

日本でも「常識」になる日は近い?

日本に目を向けてみると、2009年05月21日にスタートした裁判員制度が、まさにこの抽選制の精神を体現しています。導入当初は「素人が人を裁けるのか」といった反対意見も根強く、まさに百家争鳴の議論が巻き起こりました。しかし、2019年08月10日現在、制度開始から10年が経過した今では、市民が司法に参加することは社会に定着した文化となりつつあります。政治の世界においても、同じような変化が起こらないとは言い切れません。

私自身、編集者としてこの提案を読んだとき、最初は戸惑いを感じましたが、今のSNSでの罵り合いや政治への無関心を見るにつけ、この「抽選制」こそが分断を埋める鍵になると確信しています。特定の組織票や巨額の資金に左右されない「抽選」は、ある意味で最も公平なリセットボタンかもしれません。歴史を遡り、眠っていた民主主義の潜在能力を呼び覚ますべきだという著者の警鐘は、今こそ真摯に耳を傾けるべき価値のあるものでしょう。

革新的なアイデアというものは、最初は無視され、次に嘲笑されますが、最後には当たり前の「常識」として受け入れられるものです。2019年の今、私たちはその転換点に立っているのかもしれません。選挙制度に限界を感じている方にこそ、この「抽選制民主主義」という新しい希望に触れてほしいと願っています。本書を通じて、あなたも未来の政治の形について一緒に考えてみませんか。次はあなたが、政治の当事者として選ばれる番かもしれません。

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