2019年6月11日、世界最大級のゲームの祭典である「E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)」が、アメリカのロサンゼルスで華々しく開幕いたしました。任天堂や、世界中で爆発的な人気を誇るオンラインゲーム『フォートナイト』で知られるエピック・ゲームズなど、約200社ものゲーム会社が一堂に会し、最新の技術と創造性を競い合っています。初日から会場には熱心なゲームファンや業界関係者が詰めかけ、各社が趣向を凝らしたブースは、まるでゲームの世界そのものが現実になったかのような熱狂に包まれました。会期は13日まで、この場所から世界に向けて新たなゲームのトレンドが発信されるでしょう。
特に注目を集めたのは、会場の入り口すぐという一等地にブースを構えたセガゲームスです。彼らが今年の目玉として紹介したのは、任天堂と共同開発した『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』でした。こちらは、2020年に開催される東京オリンピックをテーマにしたスポーツゲームで、2019年11月の発売が予定されています。スタジアムを模したブースは非常に目を引くデザインとなっており、発売前のゲームをいち早く体験しようと、多くの来場者が長い列を作っていました。また、エピック・ゲームズのブースでは、ネオンが輝く中で『フォートナイト』のキャラクターたちがダンスを披露し、来場者を大いに楽しませていた様子です。SNSでも「東京五輪を題材にしたマリオ&ソニック、これは絶対やる!」「フォートナイトのブースが楽しそう!」といった期待の声が多数見受けられ、新作への関心の高さが伺えました。
世界的IPの最新情報と熱狂的なファン層
E3開幕と同じ日の朝には、任天堂がインターネットを通じて新作ゲームの発表会を開催し、世界中のファンを驚かせました。大人気アドベンチャーゲーム『ゼルダの伝説』シリーズの続編を、携帯型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」向けに現在開発中であると公表したのです。また、ファン待望のタイトルである『どうぶつの森』のニンテンドースイッチ版について、当初の「年内」という計画から延期し、2020年3月20日に発売する予定であることも明らかになりました。延期は残念なニュースではありますが、その分、より完成度の高い作品が届けられることに期待したいものです。この発表を受け、SNSでは「ゼルダ続編!開発中というだけで感無量!」「どうぶつの森の発売日が待ち遠しい!」など、任天堂タイトルのニュースがトレンドを席巻するほどの大きな反響を呼んでいました。
そもそもE3とは、ゲーム会社が流通業者に新製品を紹介するための見本市、つまりビジネス向けのイベントとしてスタートしました。しかし、2017年から一般のゲームファンも参加できるようにその対象を拡大したことで、世界中のユーザーが新作に触れ、熱狂を共有する場所へと変貌を遂げたのです。メキシコから訪れたというロドリゴ・ビラロンさんが「スクウェア・エニックス・ホールディングスのグループ企業が開発した『アベンジャーズ』のゲームを楽しみにしている」と語っていたように、日本のコンテンツだけでなく、アメリカン・コミックスを原作とするようなグローバルな大型タイトルの情報も、この祭典の大きな魅力の一つとなっています。この熱狂的なファンの存在こそが、E3を世界最大のゲームイベントたらしめている最大の要因ではないでしょうか。
私見になりますが、近年のE3は、単なる新製品の展示会という枠を超え、世界中のクリエイターとプレイヤーが同じ熱量を共有する「文化の祭典」へと進化しているように感じられます。特に、東京オリンピックを題材にしたゲームが注目を集めていることは、日本のゲーム業界が再び世界的な注目を集める大きなチャンスです。ゲームはもはや一部の愛好家の趣味ではなく、世界共通の言語となり、文化や国境を超えて人々をつなぐエンターテインメントの最高峰であると、私は確信しています。今後も、このような世界的なイベントを通じて、ゲームが持つ無限の可能性が広がっていくことを期待しています。
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