アベマTVが若者に刺さる理由!赤字200億円でも突き進むサイバーエージェントの戦略とヒットの裏側に迫る!

インターネットの世界で今、若者を中心に爆発的な支持を集めている動画配信サービスがあります。それが、サイバーエージェントが展開する無料のインターネットテレビ「アベマTV」です。既存のテレビメディアがなかなか取り込めずにいた10代から20代の心を鷲掴みにし、新たなメディアとしてのブランドを急速に確立しつつあります。

その勢いを象徴するのが、2020年1月5日から放送が始まった「月とオオカミちゃんには騙されない」です。この番組は、若い男女の恋模様を映し出す「恋愛リアリティーショー」と呼ばれるジャンルのコンテンツになります。出演するモデルや俳優たちが繰り広げるリアルな駆け引きが、視聴者の間で大きな話題を呼んでいるのです。

恋愛リアリティーショーとは、台本のないリアルな恋愛模様を視聴者が観察して楽しむ番組を指します。アベマTVでは、この王道のフォーマットに「嘘つきが紛れ込んでいる」という謎解き要素を融合させ、独自のエンターテインメントへと昇華させました。これが視聴者を夢中にさせる最大の仕掛けとなっています。

SNS上でもこの演出は大反響を呼んでおり、「誰がオオカミなのか考察するのが楽しすぎる」「毎回キュンキュンして涙が出る」といった熱狂的な投稿が溢れています。視聴者がリアルタイムで感想を共有し合うことで、シリーズ6作の累計視聴数が1億5000万回を突破するほどの社会現象へと発展しました。

このヒット作を手掛けたのが、29歳の若さで執行役員に就任した横山祐果プロデューサーです。彼女はスマートフォンのゲーム事業でヒットを連発した実績を持ち、その経験を番組制作に活かしています。ネット特有の素早い反響を即座に番組構成へフィードバックする手法は、まさにゲーム開発そのものと言えるでしょう。

さらに、コンテンツ部門を統括する谷口達彦制作局長も36歳という若さです。一般的なテレビ局では50代が務めることの多いポストに、ネットのスキルを持った若い才能を起用している点が同社の強みです。若手の感性とテレビマンのノウハウが見事に融合し、「共感」を生む最先端の番組が次々と誕生しています。

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莫大な投資がもたらす未来と黒字化への険しい道のり

サイバーエージェントを率いる藤田晋社長は「頭の中の95%はアベマ」と公言するほど、この事業に情熱を注いでいます。2016年のサービス開始以来、年間200億円規模という巨額の投資を継続してきました。その結果、2019年9月末には専用アプリの累計ダウンロード数が4500万件を超える快挙を成し遂げています。

しかし、輝かしい成長の裏には大きな経営課題も存在します。広告収入などで100億円を超える売上を確保しているものの、巨額の制作費を補うには至っていません。定額制の有料会員数も50万人程度にとどまっており、メディア事業全体としては年間200億円近い赤字が続いているのが現状です。

同社の収益を支えるネット広告事業に陰りが見え始める中、この赤字をいつまで許容できるかが焦点となります。このまま決定的な収益モデルを確立できなければ、株主や市場から厳しい評価を受けるリスクも否定できません。持続可能なビジネスとして開花させられるか、今まさに正念場を迎えています。

個人的には、アベマTVのこの挑戦を非常に高く評価しています。リスクを恐れずに巨額の資金を投じ、若い世代に特化したカルチャーをゼロから創り上げた功績は本物です。目先の利益にとらわれず、未来のテレビのあり方を再定義しようとする藤田社長の執念には、日本のメディア界を大きく変える可能性を感じます。

現在は週間の利用者数が1000万人を超える日も増えており、若者向けプラットフォームとしての基盤は完成しつつあります。あとはこの圧倒的なユーザー数を、いかにして確固たる収益に変えていくかでしょう。激動する動画配信市場において、アベマTVが繰り広げる持久戦の行方から目が離せません。

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