【愛知発】ドラッグストアが「地域健康拠点」へ!スギ薬局と自治体連携で始まる高齢者向け健康体操と健康相談の最前線

「体操、始めまーす」という威勢の良いかけ声とともに、愛知県豊明市のスギ薬局豊明三崎店の店内に地域住民が集まり、活気あふれる健康体操が行われています。2019年4月から始まったこの取り組みは、豊明市が考案した高齢者向けの**「大金星体操」を、毎週土曜日と日曜日に無料で実施している画期的な試みです。午前と午後の1回ずつ開催され、近隣にお住まいのお年寄りを中心に、毎回10名から15名ほどが熱心に参加されているとのことです。

この地域密着型の活動は、スギ薬局と豊明市が連携して実現したもので、大型連休が明けた2019年5月には、早くも沓掛店にも活動が拡大されました。今後は、市内の合計5店舗に活動を広げていく計画だそうです。豊明市の担当者は、日々の生活圏にある薬局という身近な場所で運動を行うことで、高齢者の健康増進に結びつくことを大いに期待している様子がうかがえます。

この「大金星体操」は、皆さんがよくご存知のラジオ体操よりもさらに簡単な全身運動や、足腰の筋力アップを目指す運動を取り入れているため、どなたでも無理なく取り組める設計になっています。少子高齢化が深刻化し、医療や介護の必要性が高まる社会において、ドラッグストアが単なる商品の販売場所ではなく、住民の健康を守る「健康医療拠点」へとその役割を変えようとしているのです。

スギ薬局は、このような地方自治体との連携を積極的に推進しており、愛知県内だけでも西尾市や大府市、常滑市など8つの市と包括連携協定を結んでいます。これは、地域の住民の皆様の医療や介護サービスの充実を支援し、生活を支えるインフラの一部となることを目指している証しでしょう。政府が推進する、患者様の病歴や服薬状況を把握し、健康相談の窓口となる「かかりつけ薬局」の整備という方針とも合致しています。食品や日用品も取り扱う薬局は、高齢者が日常的に立ち寄りやすいため、健康状態を継続的に見守る上で極めて重要な拠点となる可能性を秘めていると言えるでしょう。

スギ薬局の健康への貢献は、体操イベントだけにとどまりません。来店客が無料で利用できる健康データの測定や、専門家による相談会にも力を入れています。具体的には、体組成(体の脂肪や筋肉の割合など)、骨強度、そして脳年齢を測定できる機器を設置し、既に160店舗以上で実施されています。スギホールディングス(HD)の笠井真経営企画室長は、「全店舗の10店舗に1店舗の割合で増やしていきたい」と、その展開に意欲を見せていらっしゃいます。

さらに、予約不要で利用できる歯科衛生士による「歯磨き相談室」や、メタボリックシンドローム予防運動、管理栄養士による栄養相談なども実施されており、その取り組みは多岐にわたります。メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうち2つ以上を合併した状態を指す、生活習慣病のリスクが高い状態のことで、その予防は高齢化社会における重要な課題の一つです。

こうした健康増進への強い意識は、企業全体に浸透しているようです。2019年5月24日に開催されたスギHDの株主総会では、総会終了後に参加者がぞろぞろと会場外の「健康フェスタ」に向かうという異例の光景が見られました。そこでは、血管年齢や握力測定といった体験型のブースが設けられており、参加された60歳代の女性からは「普段健康測定の機会がないので嬉しい」という喜びの声が聞かれたそうです。SNS上でも、「近所のスギ薬局で気軽に体操に参加できるのは助かる」「健康相談が無料なのはありがたい」といった、地域住民からの好意的な反響が多く見受けられます。

日本における少子高齢化は、今後も医療や介護を必要とする人口の増加を伴い、さらに深刻化していくことが予想されています。ドラッグストアは、生活必需品の供給という役割に加え、半径数百メートル圏内に複数店舗が存在するその利便性の高さから、今後、地域住民の健康管理の重要な担い手になることは間違いないでしょう。スギ薬局のこの先行的な取り組みは、未来の日本の健康インフラのあり方を示す、極めて重要な一歩であると言えるのではないでしょうか。私たち編集部としても、薬局が地域の健康を守るハブ**として、さらに存在感を高めていくことを期待してやみません。(名古屋支社 林咲希)

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