住宅建築に追い風?2019年8月の北米産丸太価格が続落!米松・製材品の最新動向と市場への影響

日本の木造住宅を支える主要な建材に、今、大きな変化の波が押し寄せています。住宅の梁や桁に使用される「米松(べいまつ)KD平角」の原料となる北米産丸太の輸出価格が、2018年秋から継続的な下落傾向にあります。建築業界やこれからマイホームを検討している方々にとって、このコスト変動は無視できない重要な指標となるでしょう。

2019年8月31日、最新の価格交渉の結果が明らかになりました。8月積みとなる北米産丸太の対日輸出価格は、なんと4カ月連続の引き下げで決着しています。市場の指標とされる「米松IS級(インダストリアル・スタンダード級)」の価格は、1,000スクリブナーあたり820ドルとなりました。これは前月と比較して10ドル、率にして約1%のダウンを意味します。

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前年比19%の大幅ダウン!木材市場の冷え込みと消費者の期待

ここで注目すべきは、1年前の同時期と比較した際の下落幅です。2019年8月現在の価格は、前年同月比で19%もの大幅な値下がりを記録しました。「スクリブナー」とは丸太の材積を計測する北米独自の単位ですが、この数値の低下はダイレクトに輸入コストの削減へと繋がります。この異例の下げ幅に対し、SNS上では「建築費用が安くなるのでは?」と期待する声が上がっています。

一方で、専門的な視点で見ると手放しでは喜べない側面も存在します。「KD材(人工乾燥材)」は木材の水分を機械で調整し、施工後の狂いを抑えた高品質な材料ですが、その原料安が続くということは、世界的な需要の停滞を示唆しているからです。供給過剰や景気の先行き不透明感が、この価格設定に色濃く反映されているといえるでしょう。

私自身の見解としては、この原価安が住宅の最終価格に反映されるまでには、タイムラグがあると考えています。流通在庫の入れ替えには時間がかかるため、すぐさま「家が安くなる」と判断するのは早計かもしれません。しかし、4カ月連続の下落という事実は、ハウスメーカーや工務店との価格交渉において、施主側が知識として持っておくべき強力な武器になるはずです。

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