IT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)は2019年09月20日、小学校向けに無償提供しているプログラミング学習アプリにおいて、生徒たちが作り上げた作品をオンライン上で手軽に共有できる「スペース管理サービス」の提供を開始したと発表しました。この新機軸の導入により、教室という限られた空間の中で、子供たちが互いのアイデアに触れ合い、刺激を受け合う豊かな学びの場が実現しようとしています。
今回追加された機能の核となる「クラウドサービス」とは、インターネット上の共通の保管場所にデータを保存し、どこからでもアクセスできる仕組みのことです。これまでは個人の端末内に留まっていたクリエイティブな成果物が、クラウドを通じてクラスメートや先生と瞬時に共有可能になります。SNS上では「子供たちが友達のコードを見て学べるのは素晴らしい」「学校での導入がさらに進みそう」といった、教育のICT化を歓迎する声が数多く寄せられています。
学校現場の多様なニーズに寄り添う姿勢も、本サービスの大きな特徴と言えるでしょう。地域の条例やセキュリティポリシーの制約によって、外部のクラウドサーバーを利用できない教育機関に対しては、校内に設置された独自のサーバーを活用できる選択肢も用意されています。現場の状況を柔軟に汲み取るDeNAの配慮は、多くの教育関係者から信頼を集める要因になるに違いありません。
視覚的な操作でプログラミングの基礎を習得
ベースとなるアプリ「プログラミングゼミ」は、低学年の児童でも直感的に扱える優れたインターフェースを誇ります。「くりかえす」や「反対を向く」といった命令が書かれた視覚的なブロック(吹き出し)を繋ぎ合わせることで、パズルを解くような感覚で論理的思考を養えるのが魅力です。複雑な言語を入力する「コーディング」の壁を取り払い、まずは「動く楽しさ」を体感させる手法は、これからの初等教育において極めて有効なアプローチだと私は確信しています。
さらに注目すべきは、その圧倒的なコストパフォーマンスの高さです。利用料金は10名用で年間1,000円、100名用でも年間5,000円という驚きの低価格に設定されており、目前に迫った2019年10月の消費増税後も価格を据え置く方針が示されています。予算の限られた公立校や学習塾、さらには個人での利用も想定されており、プログラミング教育の門戸を広く開放しようとする同社の強い意志が感じられます。
プログラミング教育が必修化される大きな転換期において、単にスキルを学ぶだけでなく「他者の表現を認め、自分の作品をプレゼンテーションする」というコミュニケーションの要素が加わる意義は計り知れません。この「スペース管理サービス」が、未来のエンジニアやクリエイターたちが羽ばたくための、最高のプラットフォームになることを期待して止みません。
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