秋田の魅力を世界へ!DMOが仕掛ける訪日客向け「体験型観光」ネット予約の最前線

秋田の観光シーンが、デジタル化の波に乗って大きな転換期を迎えようとしています。2019年09月26日現在、県内の観光地経営組織である2つのDMOが、訪日外国人観光客をターゲットとした体験型アクティビティのオンライン販売を本格的に開始しました。これまでは現地での現金払いや電話予約が主流でしたが、ウェブサイト上で予約から決済まで完結できる仕組みを整えることで、インバウンド需要の取り込みを加速させています。

DMOとは「Destination Management Organization」の略称で、地域の観光資源に精通し、官民が連携して観光地域づくりを行う舵取り役の組織を指します。今回の取り組みは、秋田が誇る豊かな自然や文化を単なる「見学」で終わらせず、実際に肌で感じる「体験」へと昇華させることが狙いです。SNS上でも「秋田犬だけでなく、ディープな日本を体験できるのが嬉しい」といった期待の声が上がっており、滞在時間の延長による経済効果が期待されています。

まず注目すべきは、大館市を拠点とする「秋田犬ツーリズム」の動向です。彼らは大手旅行代理店HISの子会社であるアクティビティジャパンと手を組み、6つの事業者が提供する10種類のプランを公開しました。11,000円から楽しめる「着物で巡る名所歩き」や、16,500円からの「農家民宿での田舎生活体験」など、日本の原風景に浸れるラインナップが揃っています。伝統工芸の「曲げわっぱ作り」も3,000円から体験可能で、手軽さも魅力の一つでしょう。

一方で、能代市の「あきた白神ツーリズム」は楽天グループのVoyagin(ボヤジン)と連携し、米代川でのカヌー体験に力を入れています。このプランは5.5キロメートルを2時間半かけて下る本格的な内容ですが、驚くべきは訪日客に特化したホスピタリティの高さです。日本人向けプランとは異なり、上流までのタクシー送迎や温かいコーヒーの提供をセットに盛り込んでいます。8,800円という価格設定で、英語や中国語(繁体字)による丁寧な解説も完備されました。

個人的な見解として、今回の施策は「言語の壁」と「決済の壁」を同時に突破した非常に戦略的な一手だと評価しています。旅先での不安を解消する多言語対応や、スマートなオンライン決済は、現代の旅行者にとって不可欠なインフラです。秋田の美しい風景をデジタル技術で世界と繋ぐこの試みは、地方創生のロールモデルになるはずです。地域特有の温かいおもてなしが、デジタルの利便性を介して世界中のゲストへ届くことを切に願っています。

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