サウジアラビア石油施設攻撃の影響が直撃!LPガス価格5カ月ぶりの値上げと今後の国内価格への波及とは?

2019年10月01日、私たちの生活に欠かせないエネルギー市場に緊張が走っています。サウジアラビアの国営石油会社であるサウジアラムコは、2019年09月30日、消費国向けに出荷される2019年10月積みの液化石油ガス(LPG)輸出価格を大幅に引き上げると発表しました。家計の支えとなるプロパンガスの価格上昇は実に5カ月ぶりのことであり、エネルギー情勢の急変を物語っています。

今回の価格高騰の背景には、2019年09月中旬に発生したサウジアラムコの石油施設への攻撃事件が影を落としています。この事態を受けて一部の輸送に遅延が生じており、中東産ガスへの需要が急激に高まったことが価格を押し上げる要因となりました。SNS上でも「ガス代が上がるのは困る」「中東の情勢不安がダイレクトに生活に響くのが怖い」といった、家計への負担増を懸念する声が数多く寄せられています。

具体的にどれほど上昇したのかを見てみましょう。中東産LPG価格の重要な指標となるサウジ産の価格は、プロパンが1トンあたり420ドルとなり、前月比で70ドル、率にして20%もの急騰を記録しました。また、ライターの燃料や工業用として広く利用される「ブタン」についても、前月より75ドル高い435ドルに設定されています。専門用語である「本船渡し(FOB)」価格とは、輸出品が船に積み込まれた時点での価格を指します。

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日本国内への供給ルートと家計への影響を読み解く

気になるのは、私たち日本国内への影響です。複数の輸入業者によれば、サウジ産の依存度が高いインドなどでは輸送遅延の通知が届いているようですが、幸いなことに日本国内のトレーダーからは「現時点で日本への供給に遅れはなく、在庫も確保されている」との心強い声が聞こえてきます。日本は現在、LPGの約8割を米国から調達する多角化戦略をとっているため、直接的なエネルギー不足に陥るリスクは低いと言えるでしょう。

しかし、決して楽観視ばかりはしていられません。サウジアラビアの輸出価格は、日本国内の卸売価格を算出する際の重要な算定根拠に含まれているからです。供給量に問題がなくても、指標価格が上がれば巡り巡って私たちの毎月のガス料金に反映される可能性があります。編集者の視点としては、エネルギーの安定供給がいかに脆い情勢の上に成り立っているかを痛感させられます。今後の国際情勢と価格推移を注視し、賢いエネルギー消費を心がける時期に来ているのかもしれません。

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