肉本来の力強い旨味を求める食通たちの間で、いま熱い視線が注がれている「グラスフェッドビーフ」をご存じでしょうか。東京・港区に位置するANAインターコンチネンタルホテル東京では、2019年10月06日より、館内のステーキ専門店「ザ・ステーキハウス」にて、アイルランド産の熟成牧草肥育牛(グラスフェッドビーフ)の提供をスタートさせました。
グラスフェッドビーフとは、その名の通り牧草のみを食べて育った牛のことです。アイルランドの雄大な自然と豊かな雨量に恵まれた気候が、牛たちにみずみずしい栄養たっぷりの食事を与えてくれます。一般的な穀物肥育に比べて脂肪が少なく、ヘルシーで濃厚な赤身肉を楽しめるのが最大の特徴と言えるでしょう。
熟成の魔術師「ジョン・ストーン」が引き出す芳醇な香り
今回の目玉は、同国の名門ブランド「ジョン・ストーン」が手掛けるドライエイジングビーフです。これは、温度と湿度を厳格に管理した空間で肉を寝かせ、微生物の働きによってタンパク質を分解し、旨味成分であるアミノ酸を凝縮させる贅沢な手法を指します。熟成によって引き出されたナッツのような芳醇な香りは、一度体験すると忘れられないほど魅惑的です。
SNS上でも「赤身とは思えないほど柔らかい」「脂っこくないので最後まで飽きずに食べられる」といった称賛の声が相次いでいます。健康志向の高まりとともに、ただ贅沢なだけでなく、素材の背景や質にこだわる現代の美食家たちのニーズに、このアイルランド産ビーフは見事に応えているのではないでしょうか。
「ザ・ステーキハウス」では、この希少な肉を贅沢に炭火焼きで調理しています。遠赤外線効果によって表面は香ばしく焼き上がり、内側にはしっとりとした肉汁が閉じ込められているのです。個人的な見解を申し上げれば、昨今の霜降り至上主義からの脱却は、まさに食文化の成熟を感じさせる素晴らしいトレンドだと確信しています。
2019年10月06日の発表以来、予約が困難になるほどの人気が予想されます。大都会の喧騒を忘れさせてくれる上質な空間で、アイルランドの草原が育んだ「本物の肉」の鼓動をぜひ五感で受け止めてみてください。シンプルだからこそ誤魔化しの利かない、究極のステーキ体験があなたを待っているはずです。
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