【秋田発】脱炭素への新挑戦!風力発電で生まれた水素をガスに混ぜる実証実験が未来を拓く

地球温暖化対策の切り札として期待される水素エネルギー。その普及に向けた画期的な取り組みが、2019年6月18日、秋田県能代市でスタートいたしました。これは、風力発電によって生み出されたクリーンな電力を使って水素を製造し、それを都市ガスに混ぜて一般家庭で利用する実証実験なのです。環境省の事業として採択されたこのプロジェクトは、NTTデータ経営研究所(東京・千代田)などが中心となる共同事業者によって、実験設備の開所式が盛大に行われました。

この試みは、再生可能エネルギーを最大限に活用することで、水素の製造や輸送の過程で排出される二酸化炭素(CO2)の量を大幅に削減し、低炭素化を図ることが大きな目的です。水素は、燃焼しても水しか排出しない究極のクリーンエネルギーですが、その製造過程で化石燃料を使うと、かえってCO2を排出してしまうという課題がありました。しかし、今回の実験では、能代市の大森建設などが出資する風の松原自然エネルギーが発電した風力の電力を利用するため、まさに製造段階からクリーンな水素を生み出すことが可能になります。これは脱炭素社会の実現に向けた、非常に重要な一歩と言えるでしょう。

具体的なプロセスを分かりやすくご説明しましょう。まず、風力発電の電力を用いて水を電気分解し、水素を取り出します。次に、この水素に、秋田県産の天然ガスを模した熱量の高いガスを混合し、家庭用の都市ガス規格「13A」に適合する水素混合ガスを製造します。この水素混合ガスは、現在一般的に市販されているガスコンロや給湯器、ファンヒーターなどのガス機器でそのまま利用できるという点が特筆すべきポイントです。実験設備では、毎時2.5立方メートルの水素を製造でき、これをガスに2パーセントから10パーセント超の濃度で混ぜ、燃焼の具合や、ガス機器の劣化の程度などを細かく検証していく予定です。

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✅エネルギー編集者が注目!水素社会実現への大きな可能性

この秋田での取り組みは、将来的に県産天然ガスをさらに有効活用していくための布石でもあります。水素をガスに混ぜて利用する技術(Power to Gasなどと呼ばれます)が確立されれば、地域で生まれた再生可能エネルギーを、季節や天候に左右されずに、既存の都市ガスインフラを通じて安定的に供給することが可能になります。水素の製造・輸送段階のCO2排出量を減らすという環境面での貢献に加え、新たな水素需要の開拓という経済面でのメリットも期待されているのです。私見ではありますが、これはエネルギーの地産地消、そして分散型エネルギーシステムの構築を力強く後押しする、大変意義深い挑戦だと感じています。

開所式で、共同事業者であるNTTデータ経営研究所の川島祐治社長は、「全国の都市ガスでも、こうした取り組みを広げていきたい」と意欲を語っておられました。このコメントは、この実験が、特定の地域に留まらない、日本のエネルギーインフラ全体に革新をもたらす可能性を秘めていることを示唆しています。SNS上でも、「風力発電が盛んな秋田ならではの素晴らしい試みだ」「水素が家庭で使えるようになるなんて夢がある」といった、未来への期待が込められた反響が多く見受けられました。この能代市での実証実験が、クリーンな水素エネルギー社会を実現するための重要なデータと知見をもたらしてくれることでしょう。

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