広島の新たな観光スポットとして世界中から熱い視線を集めている「うさぎ島」こと大久野島をご存じでしょうか。JR西日本グループの中国ジェイアールバスは、広島市を拠点にこの魅力溢れる島を効率よく巡る観光バスの運行を2019年10月より本格的に開始しました。このツアーは特に海外からの旅行者、いわゆるインバウンド客をターゲットに据えており、広島駅を発着点とする利便性の高さが大きな魅力となっています。
大久野島は広島県竹原市に位置し、現在は数百羽もの野生のウサギがのんびりと暮らす癒やしの楽園です。かつては地図から消された島と呼ばれた歴史を持ちますが、現在はその愛くるしいウサギたちの姿がSNSを通じて世界中に拡散されました。スマートフォンの画面越しにその光景を見た人々が「本物のウサギに会いたい」と日本を訪れるきっかけになっており、まさに現代のトレンドを象徴する観光地と言えるでしょう。
風情ある竹原の街並みとセットで楽しむ贅沢な1日
ツアーの行程は非常に充実しており、2019年10月現在のスケジュールでは毎週火曜日と金曜日に運行されています。広島駅を午前9時20分に出発したバスは、まず「安芸の小京都」とも称される竹原市の町並み保存地区を訪れます。ここでは江戸時代から続く古い民家が軒を連ね、日本の伝統的な美しさを肌で感じることができるはずです。歴史的な景観を堪能した後は、忠海港からフェリーに乗り換えて、いよいよ目的の島へと上陸します。
島内での滞在時間は約2時間が確保されており、ウサギたちとの触れ合いや写真撮影を心ゆくまで楽しむことが可能です。野生の動物がこれほど間近に寄ってくる光景は、都市部では決して味わえない貴重な体験となるに違いありません。帰りも広島駅までバスが送り届けてくれるため、午後6時の到着まで移動のストレスを感じることなく過ごせます。5,000円という手頃な料金設定も、賢く旅をしたい旅行者には嬉しいポイントです。
インターネット上では「個人で行くには乗り換えが大変な場所だったので、直行バスは非常に助かる」といった声や、「ウサギの可愛さに癒やされた」という投稿が相次いでいます。こうした公共交通機関の充実は、オーバーツーリズム(観光公害)を防ぎつつ、特定のエリアに偏りがちな観光客を地方へ誘致する素晴らしい施策だと私は考えます。単なる移動手段ではなく、地域の歴史と癒やしを繋ぐこのツアーは、広島観光の新たな定番となるでしょう。
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