2019年10月17日、東京・九段北の靖国神社で行われている秋季例大祭において、日本の政界に大きな動きがありました。衛藤晟一・一億総活躍相が同神社を参拝したことが明らかになり、閣僚による参拝は2017年4月以来、実に2年半ぶりの出来事となります。
この参拝に対し、近隣諸国である中国や韓国からは、即座に厳しい批判の声が上がっています。SNS上では「国のために命を捧げた方々を悼むのは当然の権利だ」という支持の声がある一方で、「周辺国との外交関係を悪化させるべきではない」といった懸念も広がっているようです。
一方、安倍晋三首相は同日、自身の参拝は見送ったものの、「内閣総理大臣 安倍晋三」の名義で「真榊(まさかき)」と呼ばれる供物を奉納しました。真榊とは、神事の際に祭壇の左右に飾られる、常緑樹の榊に五色の絹などを付けた特別な供え物のことです。
この「真榊の奉納」は、直接の参拝を避けつつも、首相としての敬意を表現する外交的なバランスを考慮した対応といえるでしょう。しかし、歴史認識を巡るデリケートな問題だけに、形式上の配慮だけでは納得しない周辺国の反応は、非常に深刻なものと推察されます。
個人的な見解を述べれば、国家の指導者がどのような形で歴史と向き合うかは、その国のアイデンティティに関わる重要な事項です。ただし、グローバルな協力が不可欠な現代において、感情的な対立をどう回避し、対話の窓口を広げられるかが今後の大きな課題となるでしょう。
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