【2019年最新】コンクリートパイル出荷量はなぜ横ばい?EC需要が支える「物流倉庫」建設の底力

建築業界の重要な基礎資材であるコンクリートパイル、つまり建物を地盤に固定するための杭(くい)の出荷量に関する、2019年6月19日時点の最新情報をお届けいたします。コンクリートパイル・ポール協会が公表したデータによると、2018年度(2018年4月1日~2019年3月31日)の国内出荷量は272万6,033トンで、前の2017年度と比較して0.7%のわずかな減少にとどまりました。今後、国内の建設市場は中長期的に縮小が予測されていますが、その中で前年度とほぼ変わらない水準を維持している点は注目に値します。

この出荷量を支えている要因として、民間の工場に対する投資意欲に加え、インターネット通販(EC)の急速な普及に伴う、首都圏郊外における物流倉庫の旺盛な需要が挙げられます。全体の出荷量のうち、官公庁からの需要である官公需が25%を占めるのに対し、民間企業からの需要である民需が75%と大半を占めており、その割合は2017年度から3.7ポイントも上昇しました。民需が堅調に推移していることが、出荷量全体を底支えしている様子がうかがえるでしょう。

特に民需の中で目覚ましい伸びを見せているのが、「工場」分野で2017年度比17.3%増、「流通・倉庫・運輸」分野で同17.1%増という結果です。ここ数年、特に顕著なのは物流倉庫の建設需要の拡大で、官公需と民需を合わせた国内出荷量全体に占める「流通・倉庫・運輸」の割合は17.3%に達しました。これは3年前の2015年度における8.2%から大きく増加しており、「工場」分野と並んで、今や全体の2割弱を占める主要な需要源となっているのです。

このデータからは、ECの進化が社会インフラとしての物流施設建設を加速させ、基礎資材市場に活気をもたらしていることが鮮明に見えてきます。私見ですが、**「モノがすぐに届く」**という現代の利便性を支える「見えない基礎」に、これほど大きな需要が生まれている事実は、現代社会の構造変化を象徴していると言えるでしょう。SNS上でも、「倉庫の建築現場をよく見る」「ネット通販の裏側がデータに現れている」といった声があり、物流倉庫の急増は、多くの人が肌で感じている変化のようです。

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建設資材市場の今後の見通しと倉庫需要の強さ

コンクリートパイル・ポール協会では、2019年度の全体需要についても、2018年度とほぼ同水準の270万トン規模を維持すると予想しています。もちろん、建設資材市場には懸念材料がないわけではありません。中国経済の減速が、輸出志向の国内製造業における設備投資を抑制するのではないか、といった心配の声も聞かれます。

しかし、こうした不透明な要素がある中でも、インターネット通販関連の物流倉庫や、首都圏における大規模な再開発プロジェクト関連の資材需要は依然として強固であると見られています。特に、Eコマース(電子商取引)の拡大は今後も止まらないと予測されるため、その物流網を支える倉庫の建設需要は、コンクリートパイル市場にとって、今後も非常に心強い下支え役となるでしょう。2019年後半にかけても、この物流倉庫を起点とする建設需要が、業界の安定をけん引してくれることに期待が高まります。

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