世界経済の羅針盤とも言える米テック大手の決算が発表され、デジタル時代の勢力図がいよいよ鮮明になってきました。2019年10月28日の報告によると、アマゾン・ドット・コムとマイクロソフトの2社が、クラウド市場において他を圧倒する「2強体制」を盤石なものにしています。
アマゾンは大幅な増収を記録し、対するマイクロソフトも過去最高益を更新するなど、その勢いは止まる所を知りません。ネット通販の巨人として知られるアマゾンですが、今やその収益を支える真の柱は、クラウドサービスである「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」へとシフトしています。
ここで言うクラウドコンピューティングとは、自社でサーバーなどの物理的な設備を持たずに、インターネット経由で計算能力やストレージを利用できる仕組みのことです。この利便性が現代の「データ経済」への移行を強力に後押ししており、両社はそのインフラを独占しつつあります。
SNS上では「もはやこの2社から逃れることは不可能」「企業の心臓部を握られているようなものだ」といった、その驚異的な影響力に対する感嘆の声が多く寄せられています。景気の波に左右されにくい安定した収益構造を構築した両社は、他のネット企業からも一歩抜け出した存在と言えるでしょう。
メガトレンドを味方につけた収益構造の進化
なぜこれほどまでに特定の企業が強いのか、その理由は「ストック型ビジネス」への転換にあります。一度導入すれば継続的に利用されるクラウドサービスは、従来のような売り切り型の商売とは異なり、長期にわたって安定した利益を同社にもたらすのが大きな特徴です。
編集者としての私見ですが、この2強による支配は、単なる企業の成功を超えた社会基盤の変革を意味しています。2019年9月30日までの第3四半期実績を鑑みると、もはやあらゆるビジネスが彼らの提供するシステムの上で踊っていると言っても過言ではないのかもしれません。
特にマイクロソフトの「Azure(アジュール)」の追い上げは凄まじく、エンタープライズ領域での信頼を背景に、首位のアマゾンを猛追しています。両者の激しい覇権争いは、サービスの質をさらに高め、私たち利用者の利便性をより一層向上させてくれるはずです。
今後、この巨大な2つの力がどのように世界を形作っていくのか、一瞬たりとも目が離せません。データという「21世紀の石油」を精製するプラットフォームを握る者が、次世代の経済を支配することは間違いないでしょう。
コメント