いよいよ本格的な冬の足音が近づいてきました。2019年11月6日に日本海におけるズワイガニ漁が解禁され、翌日の2019年11月7日朝にかけて各地の漁港で初競りが開催されています。初競りとはそのシーズンで一番最初に行われる取引のことで、関係者の期待感から「ご祝儀相場」として通常よりはるかに高値がつきやすいのが特徴です。
今年のオークションでは、私たちの想像を絶するような驚きの価格が次々と飛び出しました。なんと兵庫県の漁港では1匹あたり300万円、さらに鳥取県においては1匹500万円という信じられないような最高額で落札されたのです。この歴史的なニュースは瞬く間に広がり、世間の注目を大いに集めることとなりました。
実際にSNS上でも「カニ1匹が高級車と同じ値段なんて信じられない」「一体どんな人が500万円のカニを食べるんだろう」といった驚愕のコメントが殺到しています。単なる季節の風物詩という枠を超えて、日本中がこの桁外れな金額にざわついている状況と言えるでしょう。
深刻な品薄と高騰化する冬の味覚
一方で、大きな消費拠点である大阪の市場にも今年初のカニが入荷されましたが、小売店に商品を卸す際の価格である「卸値」が、昨年の同時期と比較して3割から4割ほど跳ね上がっています。これは漁獲量の減少が大きく影響しており、自然環境の変化などでカニの生息数が全体的に乏しくなっているためだと考えられます。
この影響はズワイガニだけに留まらず、毛ガニやタラバガニといった他の品種を含めて、今年の冬は全体的にカニの価格が著しく高騰する見込みです。消費者にとっては手痛い出費となりますが、限りある海の恵みを守るためには、ある程度の価格上昇も致し方ない側面があるのかもしれません。
編集者としては、こうした初競りの華やかな話題で季節を感じられることを嬉しく思う反面、深刻な資源不足に対して強い危機感を抱いています。私たち一人ひとりが海洋資源の現状に目を向け、美味しい海の幸を未来の世代へ残していくための持続可能なあり方を、真剣に議論すべき時期に来ているのではないでしょうか。
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