【次世代医療】京大・慶大発の「ルクソナス」が6億円調達!光超音波で血管を3D可視化する革新技術とは?

日本の医療テクノロジー界に、既存の常識を覆す期待の新星が登場しました。京都大学と慶應義塾大学、そして国内屈指の大手メーカーが培ってきた知恵を結集させたスタートアップ「Luxonus(ルクソナス)」です。同社は2019年11月26日、ベンチャーキャピタルなど計8社を引受先とした第三者割当増資により、約6億円という巨額の資金調達を実施したことを発表しました。これは単なる資金確保ではなく、未来の健康を守るための大きな一歩と言えるでしょう。

ルクソナス社は2018年12月に設立されたばかりの若い企業でありながら、その背景には重厚な研究実績が隠されています。京都大学とキヤノンの共同研究を源流に持ち、さらに慶應義塾大学や日立製作所の高度な知見を融合させて誕生しました。現在、代表取締役を務めるのは慶應義塾大学の名誉教授である相磯貞和氏です。川崎市の産学交流施設を拠点に、世界を変えるイノベーションの創出に情熱を注いでいます。

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被ばくなしで血管を鮮明に!「光超音波」がもたらす医療革命

同社が掲げる最大の武器は、独自技術である「光超音波(フォトアコースティック)」です。これは、生体に短いパルス光を照射した際に発生する微かな音波をキャッチし、血管などの様子を極めて高精細な3次元(3D)映像で再現する手法を指します。従来のX線CTのように放射線による被ばくの心配がなく、MRIで使用される造影剤も必要ありません。患者さんの身体的な負担を劇的に軽減できる、まさに「人に優しい」診断技術なのです。

SNS上では、この発表を受けて「造影剤のアレルギーがあるから、この技術は本当に助かる」「SF映画のような3D画像で血管が見えるなんて驚きだ」といった、実用化を待ち望む声が数多く寄せられています。今回の6億円という調達額も、創業初期の「シリーズA」段階としては異例の規模です。これは、すでに基礎技術の確立に目処が付いているという信頼の証であり、京都大学イノベーションキャピタルも1億4000万円の追加出資を決定しています。

2021年の製品化へ!加速する量産機開発のロードマップ

今後の展開についても、具体的なロードマップが描かれています。ルクソナス社は今回得た資金を投入して量産機の開発を本格化させ、2021年にはまず大学や研究機関向けに装置を発売する予定です。さらにその翌年となる2022年には、一般の医療機関への導入を目指して準備を進めています。手術前の詳細な計画立案や、投与した薬剤がどれほど効果を発揮しているかの検証など、臨床現場での活用シーンは多岐にわたるでしょう。

編集者としての私見ですが、こうした「大学発」のディープテック(高度な技術に基づく企業)が、大企業の看板に頼らず自立して資金を集める姿には日本の底力を感じます。医療ミスを防ぎ、より精密な診断を可能にするこの装置が普及すれば、私たちの医療体験は劇的に向上するはずです。技術大国ニッポンの知恵が、世界中の病院で使われる日が来ることを期待せずにはいられません。実用化まで、同社の動向から目が離せません。

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