物流システムの分野で世界トップを走る株式会社ダイフクが、空港のデジタル化を加速させる「スマート空港」の実現に向けて、大きな一歩を踏み出しました。同社は、保安セキュリティーや航空情報システムに強みを持つ海外企業2社を相次いで買収し、その圧倒的な総合力で世界中の空港をアップデートしようとしています。
今回、ダイフクの傘下に入ったのは、オランダの「スカラベアビエーショングループ」と、オーストラリアの「インターシステムズ」です。これまで得意としてきた手荷物搬送機器に、最新のシステム技術を融合させることで、空港業務を丸ごと支える一貫したサービスの提供が可能になるでしょう。
待ち時間を半分以下に!AIが変える驚きの検査レーン
2019年11月26日現在の情報によると、スカラベ社が手がけるセキュリティーレーンは、すでに劇的な成果を挙げています。例えば、オランダのスキポール空港では、2016年に約60分を要していた待ち時間を、翌2017年には30分以内へと短縮させることに成功しました。
さらにダイフクは、AI(人工知能)を駆使した技術開発も進めています。将来的にパソコンなどをカバンから出さずに済むシステムが実現すれば、待ち時間を10分以内に抑えられるといいます。このスピード感には、SNSでも「空港の混雑がなくなるのは夢のようだ」と期待の声が溢れています。
ここで言うAIとは、大量のデータからパターンを学び、人間のように判断を下すコンピューター技術のことです。これを活用すれば、危険物の検知をより迅速かつ正確に行えるようになります。こうした最先端技術こそが、私たちの旅をより快適に、そして安全なものに変えてくれるはずです。
情報の「一元管理」が実現する、ストレスフリーな旅路
一方、インターシステムズ社は、航空機の発着陸情報を管理するシステムの設計に長けています。同社の技術により、航空会社や管制塔が持つバラバラな情報を「一元管理」、つまり一つの場所に集約して統合することが可能になります。
利用者は、自分のスマートフォン一つで最新のフライト状況をリアルタイムに把握できるようになるでしょう。こうした「情報の見える化」は、現代の旅行者にとって最も価値のあるサービスの一つと言えます。情報の断絶による不安を解消するこの取り組みは、非常に賢明な判断だと私は確信しています。
世界的に旅客数が増加する中で、いかに滞留をなくすかが空港運営の鍵を握っています。ダイフクは、自動車や電子商取引(EC)向けで培った高いシェアと技術力を武器に、2021年3月期には空港関連事業の売上高を500億円規模にまで成長させる計画です。
単に機械を売るだけでなく、納入後のメンテナンスまでトータルで支えるビジネスモデルは、持続的な成長が見込める盤石な戦略です。空港に到着してから飛び立つまで、一度も立ち止まることのない「スマート空港」の完成は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。
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