菱熱の快進撃!野口俊郎社長が描くビル設備「総合病院」構想と関東・ZEB戦略の全貌

福岡に本拠を置くビル設備工事のスペシャリスト、菱熱が創業60周年の節目を迎え、凄まじい勢いで成長を遂げています。2014年12月に就任した野口俊郎社長は、「再創菱熱」という力強いスローガンを掲げ、停滞していた業績をわずか5年で鮮やかに塗り替えました。

かつてのリーマン・ショックの影響を跳ね除け、2018年9月期には目標としていた売上高150億円を1年前倒しで達成しています。2019年度には約180億円という過去最高の数字を叩き出しており、その経営手腕にはSNS上でも「地方企業の枠を超えた躍進だ」と驚きの声が上がっています。

三菱重工業の代理店として1959年11月26日に産声を上げた同社は、空調から設計、保守までを一貫して手がける「ワンストップ体制」が最大の武器です。野口社長は、この高い技術力を背景に、九州という枠を超えて関東圏への積極的な攻勢を仕掛けています。

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東京再開発を商機に!ビル設備の「駆け込み寺」を目指す

野口社長が目をつけたのは、首都圏で急増する老朽化ビルの更新需要です。1964年の東京五輪前後に建てられたビルが寿命を迎える中、東京医科歯科大学の研究施設といった大規模な工事を次々と受注し、九州外でのプレゼンスを急速に高めています。

ネット上では「技術力のある地方企業が東京を支えるのは心強い」といった好意的な意見が見られます。野口社長は、福岡の「天神ビッグバン」などの再開発を注視しつつも、更新需要の波はまず東京から地方へと波及していくと鋭く分析しているのです。

特筆すべきは、同社が目指す「設備の総合病院」というユニークなビジョンでしょう。ビルの血管や神経に例えられる空調・給排水設備において、あらゆるトラブルを解決し、健康な状態を維持する存在になるという決意が、この言葉には込められています。

さらに、最先端の「ZEB(ゼブ)」事業への進出も計画しています。ZEBとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略称で、建物で消費するエネルギーを省エネや創エネによって実質ゼロにすることを目指す、地球環境に優しい次世代型ビルのことです。

深刻な人手不足が叫ばれる建設業界において、IT活用による省人化や社員の多能工化(一人が複数の職能を持つこと)を進める姿勢は、まさに時代の先駆者と言えます。現状に安住せず変化を恐れない菱熱の姿勢は、多くの日本企業の模範となるでしょう。

私は、野口社長の「変化への対応力を磨かなければ後退する」という危機感こそが、過去最高益の原動力だと感じます。社会の公器としてCO2削減に貢献しながら、技術と信頼で勝負する同社の未来は、これからも明るく輝き続けるに違いありません。

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