2019年米年末商戦が開幕!ブラックフライデーからサイバーマンデーへ、スマホ消費が加速する小売業界の最前線

アメリカ経済の活力を占う2019年の年末商戦が、2019年11月28日の感謝祭当日についに幕を開けました。好調な雇用情勢と賃金上昇という強力な追い風を受け、全米小売業協会(NRF)は1人あたりの平均支出額が前年を4%上回る1048ドルに達すると予測しています。街中が熱狂に包まれる中、百貨店や量販店が一斉に大規模なセールを開始し、消費者の購買意欲を激しく刺激している状況です。

2019年11月28日の午後6時、ニュージャージー州のウォルマートでは開店を待ちわびる家族連れで長蛇の列が形成されました。特に家電売り場は、歩くことさえ困難なほどの混雑を見せています。昨今は配送コストを嫌ってあえて実店舗に足を運ぶ賢い消費者も増えており、現場の熱気はまさに圧巻の一言です。SNS上でも「大型テレビが驚くほど安い」といった投稿が拡散され、お得な情報を求める人々の声が絶えません。

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実店舗の明暗を分かつ「体験」と「ブランド力」の差

ニューヨークの名門、メーシーズの旗艦店では2019年11月28日の開店と同時に約1000人もの客がなだれ込み、高級バッグや化粧品が飛ぶように売れています。一方で、2019年8月に経営破綻したバーニーズ・ニューヨークのように、大幅な値引きを行っても客足が遠のいている店舗も存在します。私は、これからの実店舗には単なる物売りではない、顧客を惹きつける圧倒的なブランド体験の提供が不可欠だと強く感じます。

一方で、郊外型のショッピングセンターではかつての賑わいが影を潜め、静かなホリデーソングが虚しく響く光景も見受けられます。ネット通販の利便性に押され、集客に苦戦する店舗が増えているのは紛れもない事実でしょう。伝統的な小売業が生き残るためには、消費者が「どうしてもその場所に行きたい」と思えるような、付加価値の高いサービスやコミュニティとしての魅力が、これまで以上に問われているのではないでしょうか。

主戦場はスマホへ!サイバーマンデーの衝撃

今や商戦の主役はインターネット通販へと完全にシフトしており、とりわけスマートフォン経由の購入が全体の約4割を占めるまでになりました。注目すべきは、週明けの2019年12月2日に控える「サイバーマンデー」です。これはオンラインショップが一斉に最大級のセールを行う日のことで、その売上高はブラックフライデーを凌駕する94億ドルに達すると予測されています。デジタルとリアルの勢力図が塗り替えられようとしています。

アマゾンなどのECサイトでは、AI(人工知能)スピーカーやワイヤレスイヤホンといった最新ガジェットが大幅な割引価格で提供されています。専門用語である「AIスピーカー」とは、対話を通じて音楽再生や家電操作を可能にするスマートデバイスのことですが、これらが生活の必需品として普及し、商戦の目玉となっている点は興味深いです。利便性を追求するデジタル消費の波は、今後も加速し続けることは間違いないでしょう。

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