世界経済の安定と発展を担う世界銀行グループにおいて、日本人が極めて重要な舵取りを任されることになりました。2019年11月12日、世界銀行は傘下の「多国間投資保証機関(MIGA)」の次期長官として、東銀リースの常務執行役員を務める俣野弘氏を任命したと発表しました。就任予定日は2019年12月16日となっており、国際金融の最前線で日本人がリーダーシップを発揮する新たな門出に、各界から大きな期待が寄せられています。
今回、俣野氏がトップに立つMIGA(マイガ)とは、途戦国の発展を民間投資の側面から支える国際機関です。具体的には、新興国への投資を検討する企業に対し、戦争や内乱、送金制限といった「非商業的リスク」を保証する役割を担っています。この保証があることで、リスクを恐れて足踏みしていた民間資金が新興国へと流れ込み、現地のインフラ整備や雇用創出へと繋がるわけです。まさに世界の成長を裏側から支える「頼れる保証人」と言えるでしょう。
俣野氏はこれまで、三菱UFJ銀行系の東銀リースで手腕を振るってきた金融のスペシャリストです。特に銀行在籍時には、海外部門で「ストラクチャード・ファイナンス」の責任者を務めていました。これは「仕組み金融」とも呼ばれ、特定のプロジェクトから生まれるキャッシュフローや資産を担保に資金を調達する高度な手法を指します。複雑な利害関係を調整し、確実な融資の形を作り上げるこの専門知識は、多様なリスクを扱うMIGAの運営において、これ以上ない強力な武器となるはずです。
SNS上では「民間銀行出身者が国際機関のトップへ就任するのは誇らしい」「日本の金融ノウハウが世界で試される絶好の機会だ」といったポジティブな反応が目立っています。公的な国際機関に民間のスピード感や緻密なスキーム構築力が加わることで、途上国支援がより効率化されるのではないかと、投資家たちの間でも話題となっているようです。日本のビジネスモデルがグローバルスタンダードを牽引する、そんなワクワクするような光景を私たちは目にすることになるでしょう。
筆者の個人的な見解としては、今回の人事は日本にとって単なる名誉以上の意味を持つと考えています。経済協力が政府主導のODAから、民間の活力を活かした投資へとシフトする中で、俣野氏のような実務経験豊富な人物がMIGAを率いる意義は極めて大きいです。日本独自のきめ細やかなリスク管理能力が、世界の格差是正や持続可能な開発にどう貢献していくのか、その手腕から目が離せません。2019年12月16日からの新体制が、世界をより豊かに変える一歩となることを願ってやみません。
コメント