誰もが自分らしく輝ける社会の実現に向けて、東京都が大きな一歩を踏み出しました。2019年11月12日、都の有識者会議(座長・白木三秀早稲田大教授)は、障害者や就労に困難を抱える方々を支えるための新たな指針をまとめた報告書を、小池百合子知事へ提出したのです。
今回の提言の柱となっているのは「ソーシャルファーム」と呼ばれる仕組みの導入です。これは、ビジネス活動を行いながら、障害者や生活困窮者、児童養護施設の退所者など、一般的な労働市場では就業が難しい人々を積極的に雇用する「社会的企業」を指します。
このソーシャルファームという概念は、1970年代に欧州で誕生しました。現在では、人件費の助成や税制優遇といった公的な支援が整備されている国も多く、多様な働き方を支えるインフラとして定着しています。日本でも、この先進的なモデルを都独自の制度として根付かせようとする動きが加速しているのです。
誰もが活躍できる持続可能な東京へ
小池知事は同日の会議にて、都市の持続可能な発展には「人」に焦点を当てた取り組みが絶対に欠かせないと強調されました。都は報告書の内容を最大限に尊重し、ソーシャルファームの認証制度や財政的なバックアップを盛り込んだ条例案を、2019年中の都議会へ提出する構えです。
このニュースに対し、SNSなどのネット上では「働く意欲があるのに機会に恵まれなかった人にとって、大きな希望になる」「福祉とビジネスが融合する新しい形に期待したい」といった前向きな反響が数多く見受けられます。制度の実効性を高めるために、企業の自立と支援のバランスを注視する声も上がっています。
私は、この試みが単なる福祉政策にとどまらず、日本全体の雇用文化をアップデートする契機になると確信しています。経済的な自立は尊厳を守るために不可欠であり、多様性を力に変える企業を都が公的に認定し支援する姿勢は、現代社会において極めて重要で価値のある選択だと言えるでしょう。
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