【カシオワールドオープン2019】今平周吾が魅せた意地の予選通過!2年連続賞金王へ繋ぐ執念のリカバリー

高知県のKochi黒潮カントリークラブで開催されている「カシオワールドオープン」は、2019年11月29日に大会2日目を迎え、劇的な展開となりました。初日の冷たい雨に翻弄され、84位と大きく出遅れた今平周吾選手でしたが、この日は見事なカムバックを披露しています。予選落ちの危機に瀕しながらも、土壇場で底力を発揮する姿は、まさにトッププロの矜持を感じさせるものでした。

晴天に恵まれた前半のラウンドで、今平選手は一気に3つのバーディーを奪取し、スコアを大きく伸ばしました。午後に入り、海沿いのコース特有の強い風が吹き荒れるタフなコンディションとなりましたが、そこは冷静沈着なプレースタイルで定評のある彼のことです。粘り強いゴルフで後半をイーブンパーにまとめ上げ、カットライン滑り込みでの予選通過を果たしたのです。

今回の予選通過により、今平選手が今シーズン国内ツアーで継続している「予選落ちなし」という驚異的な記録も守られました。本人も「そこは少し意識していた」と語るように、安定感の象徴ともいえるこの記録は、彼にとって大きなモチベーションとなっているようです。SNS上でも「絶体絶命から残るのは流石」「この安定感こそが賞金王の器」と、ファンからの称賛の声が相次いでいます。

この予選突破には、記録以上の大きな価値が秘められています。もしここで敗退していれば、賞金王争いの行方は不透明になっていました。しかし、週末の決勝ラウンドに駒を進めたことで、2019年12月5日から始まる最終戦「日本シリーズJTカップ」を待たずして、2年連続の賞金王の座を確定させる可能性を辛うじて繋ぎ止めた形になります。

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賞金王連覇への鍵を握るパッティングの修正

順風満帆に見える予選通過ですが、今平選手自身は現状に満足していません。特に例年よりも芝が長く設定され、ボールの転がりが鈍い「重いグリーン」への対応に苦慮しているようです。パッティングがカップに届かない「ショート気味」になる傾向を課題として挙げており、この感覚のズレをいかに修正できるかが、残り2日間の浮沈を左右するでしょう。

ここで専門的な解説を加えると、プロの試合ではグリーンの速さを「スティンプメーター」という器具で測定しますが、今大会のグリーンは湿気や芝の状態により、選手が本来イメージするスピードよりも摩擦が強く働いている状態といえます。繊細なタッチを身上とする今平選手にとって、この数センチの差を埋める作業は、極めて高度な集中力を要する微調整なのです。

筆者の個人的な見解としては、今平選手の最大の武器は技術以上にその「精神的なタフネス」にあると考えます。追い込まれた状況でスコアを崩さず、着実にリカバーできる能力こそが、長期にわたる賞金レースを勝ち抜くための必須条件です。逆境に立たされた時こそ輝きを増す彼のゴルフは、見る者にゴルフというスポーツの奥深さと感動を与えてくれます。

2019年11月30日からの決勝ラウンドでは、さらなる上位進出が期待されます。グリーンの重さにアジャストし、本来のパッティングを取り戻せば、驚異的な追い上げを見せてくれるに違いありません。歴史的な2年連続賞金王という金字塔へ向けて、背水の陣で挑む今平周吾選手の熱き戦いから、一瞬たりとも目が離せそうにありません。

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