宮崎県のフェニックスカントリークラブにて開催されていた「ダンロップフェニックス」は、2019年11月24日、劇的な幕切れを迎えました。連日熱戦が繰り広げられてきた本大会ですが、最終日は朝から雷雲が接近する不安定な空模様に見舞われます。開始時間を2時間遅らせるなど運営側の懸命な調整が行われたものの、悪天候の回復が見込めず、無念の中止が決定しました。
この結果、前日の第3ラウンド終了時点で通算10アンダーをマークし、単独首位に立っていた27歳の若き実力者、今平周吾選手が大会初優勝を飾ることとなりました。10月のブリヂストンオープンに続く今季2勝目、ツアー通算では4勝目という快挙です。ファンからは「実力があるからこそ、天も味方した」と、彼の安定感を称賛する声がSNS上で溢れかえっています。
短縮競技が賞金王争いに与える影響とは
今回の決断により、競技は54ホールに短縮されることとなりました。ゴルフ界のルールでは、予定されていたホール数が消化できない場合、獲得できる賞金額が本来の75%に減額される仕組みとなっています。今平選手が手にする優勝賞金は3000万円となりましたが、この加算によって今季の総獲得賞金額は1億5716万円に到達し、ランキングの頂点を盤石なものにしています。
賞金ランキング2位で追いかけるショーン・ノリス選手が今大会を棄権したことも重なり、その差は約3720万円まで拡大しました。2年連続の賞金王という大きな目標に向け、これ以上ないアドバンテージを築いたと言えるでしょう。強風や雨という過酷なコンディションを計算に入れつつ、3日目までに着実にスコアを伸ばしていた彼の戦略勝ちではないでしょうか。
世界屈指のプレーヤーたちが演じた熱き攻防
上位陣の顔ぶれも非常に豪華なものとなりました。2打差の単独2位には韓国の黄重坤選手が入り、3位タイには地元・九州出身の出水田大二郎選手とスコット・ビンセント選手が名を連ねています。また、注目を集めた松山英樹選手は通算5アンダーの8位タイでフィニッシュしました。米ツアーを主戦場とする松山選手のプレーは、やはり日本のゴルフファンを大いに熱狂させたようです。
編集者の視点から申し上げれば、最終日のプレーが見られなかったことは非常に惜しまれますが、今平選手の「崩れないゴルフ」こそが、こうした緊急事態において最高のパフォーマンスを発揮したと言えます。若手とベテラン、そして世界の強豪が入り乱れる中での優勝は、現在の日本ツアーにおける彼の支配力を象徴する出来事です。今後のシーズン終盤戦からも目が離せません。
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