栃木県が西日本市場を攻略!「食」と「絶景」で関西の心を掴む新たな挑戦

東日本の豊かな自然に育まれた栃木県が、今まさに西日本という巨大な新天地へ向けて熱い視線を送っています。栃木県は、2018年に拠点を置いた「大阪センター」を軸に、2020年には大阪市で初となる農産物商談会を開催することを決定しました。

SNSでは「栃木のイチゴが関西でも手軽に買えるようになるかも!」と期待の声が上がる一方で、「近江牛や神戸ビーフの壁は高いのでは?」といった冷静な意見も見受けられます。まさに、伝統ある関西の食文化にどう切り込むかが注目されています。

今回の戦略について、大阪センターの井上彰センター長は、2025年の大阪・関西万博を見据え、東京五輪後も続く勢いを取り込みたいと語っています。首都圏に近い栃木県にとって、西日本は未知の可能性を秘めたフロンティアなのです。

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日本一のイチゴと和牛が大阪へ!生産者の想いを届ける商談会

栃木県が商談会の目玉として掲げるのは、生産量日本一を誇る「イチゴ」や「かんぴょう」、そして至高の「とちぎ和牛」です。商談会では単なる商品の陳列にとどまらず、百貨店やホテルのバイヤーに生産現場の苦労やこだわりを直接伝えます。

ここで注目したいのが「とちぎ和牛」というブランドです。和牛とは、日本在来の牛を交配して作られた「黒毛和種」などの4品種を指す専門用語ですが、関西には神戸ビーフのような強力なライバルがひしめき合っています。

私は、栃木県が勝つためには「スペック」ではなく「物語」を売るべきだと考えます。単に美味しいだけでなく、生産者がどのような想いで育てたのかという情緒的な価値こそが、目利きに厳しい関西人の心を動かす鍵になるはずです。

世界遺産から巨大地下空間まで!宿泊型観光へのシフト

観光面では、2019年11月20日から22日にかけて、関西の旅行会社を招いた初の大規模ツアーが実施されます。日光東照宮はもちろん、幻想的な「大谷資料館」の地下採掘場跡など、栃木ならではの絶景スポットを巡る行程です。

これまで栃木県を訪れる観光客は首都圏からの日帰りが中心でしたが、遠方の関西客であれば宿泊が期待できます。宿泊者が増えることは地域経済への波及効果が極めて大きく、県にとっては喉から手が出るほど欲しい需要です。

また、企業誘致も加速しており、2019年11月1日には福田富一知事自らが大阪でセミナーを開きました。愛媛県の運送会社が足利市への進出を決めるなど、交通の利便性を武器にした実利的なアピールも着実に実を結んでいます。

西日本の価値観を理解し「栃木ファン」を増やせるか

栃木県の挑戦には課題もあります。かつて東日本の雄である百貨店が関西進出で苦戦したように、関西特有のニーズを把握しきれなければ、どんなに良い商品も埋もれてしまいます。独自の食文化を持つ西日本への適応が不可欠です。

しかし、国内シェア99%を誇る「かんぴょう」や、歴史的建造物にも使われる「大谷石」のような唯一無二の素材は、必ずや強い武器になるでしょう。他にはない個性をどう伝えるか、その見せ方一つで結果は大きく変わります。

栃木県が持つ「本物の価値」が、関西の多様な価値観と化学反応を起こす日はすぐそこまで来ています。2020年以降、西日本の食卓や旅行リストに「栃木」の名が当たり前に並ぶようになることを、切に願ってやみません。

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