花王が展開する乾燥性敏感肌向けのスキンケアブランド「キュレル」が、ついに欧州市場への一歩を踏み出しました。2019年12月03日、同社は英国と米国において、顔用のスキンケア用品7品目を順次発売することを明らかにしています。これまで日本やアジア諸国で絶大な支持を集めてきた実力派ブランドが、満を持して欧米の消費者のもとへ届けられることとなりました。
今回の進出において、英国では大手ドラッグストアの「ブーツ」、米国では化粧品専門店として名高い「アルタ・ビューティー」が販売拠点に選ばれています。SNSでは「日本で愛用していたから現地でも買えるのは嬉しい」「敏感肌向けの選択肢が増えるのは助かる」といった期待の声が早くも上がっているようです。国境を越えて注目される背景には、同ブランドが長年培ってきた信頼があるのでしょう。
キュレルの最大の特徴は、肌のバリア機能を担う「セラミド」への着眼にあります。セラミドとは、肌の角層細胞の間を埋めている脂質の一種で、水分を繋ぎ止めて外部刺激から守る大切な成分です。この成分が不足すると肌が荒れやすくなるため、キュレルは洗浄から保湿までを一貫してケアする独自の処方を採用しています。専門的な知見に基づいた設計が、欧米の人々の繊細な肌悩みにも応えてくれるはずです。
手に取りやすい価格帯で世界中の「敏感肌」に寄り添う
主力製品である「インテンシブ モイスチャーフェイシャルクリーム」の英国での価格は19.5ポンド、日本円にして約2700円前後と発表されました。日本国内と同様に、高品質でありながら日常使いしやすい中価格帯が維持されています。誰もが継続して使いやすい設定にすることで、一時的な流行ではなく、現地の生活に深く根ざした定番ブランドを目指すという強い意志が感じられるでしょう。
キュレルの歴史を紐解くと、そのルーツは1998年に米ボシュロム社から買収したことに始まります。1999年に日本での展開をスタートさせた後、2009年の香港進出を皮切りにアジア7カ国・地域へと順調に販路を広げてきました。長年の研究とアジアでの成功実績を引っさげ、いよいよグローバルブランドとしての真価が問われるステージへと突入したと言えるでしょう。
私自身の視点としても、この展開は日本の美容技術が世界で認められる大きな好機だと確信しています。成分の優しさと機能性を両立させる日本のモノづくりは、多様な肌質が存在する欧米市場でも必ず重宝されるでしょう。世界中の人々が抱える「肌の悩み」という普遍的な課題に対し、日本発のキュレルがどのような解決策を提示し、日常の自信へと繋げていくのか、今後の動向が非常に楽しみです。
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