【2020年度税制改正】自社株TOBの税制支援は見送りへ。企業のM&A戦略と研究開発費の行方を徹底解説

2019年12月03日、日本のビジネス界に大きな影響を与える税制改正の動向が明らかになりました。政府・与党は2020年度に向けて、企業が自社株を対価として用いる「TOB(株式公開買い付け)」における税負担の軽減措置について、導入を見送る方針を固めたようです。これは経済産業省が強く要望していた項目であり、M&A(企業の合併・買収)を加速させる起爆剤として期待されていただけに、市場には落胆のムードが漂っているかもしれません。

そもそもTOBとは、不特定多数の株主から市場外で株式を買い集め、経営権を握る手法を指します。今回の改正案は、売り手側の株主が自社株を受け取った際、その時点で発生する譲渡益への課税を繰り延べられるようにするものでした。しかし、自民党の甘利明税制調査会長は2019年12月02日、実務的な調整が不足していることを理由に、慎重な姿勢を示しました。これにはSNS上でも「日本企業の再編が遅れるのではないか」と懸念する声が上がっています。

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中小企業の事業承継と研究開発支援の現在地

さらに、深刻な後継者不足に悩む中小企業を支援するための優遇税制についても、今回は見送られる見通しとなりました。第三者への事業譲渡をスムーズに進めるための施策は、日本経済の底上げに不可欠な要素です。経産省や農林水産省が求めていたこの改正が否定されたことで、現場の経営者からは落胆の声が漏れるでしょう。甘利氏は「厳しい対応を取らざるを得ない」と語っており、限られた財源の中での苦渋の決断が透けて見えます。

一方で、企業の未来を左右する「研究開発費」の優遇措置については、維持される方向で調整が進んでいます。これは革新的な技術を生み出す企業にとって、大きな安心材料と言えるでしょう。私個人としては、目先の税収確保も重要ですが、企業の成長意欲を削がないための大胆な税制支援こそが、長期的な日本の競争力を高める鍵になると確信しています。事務方の細かな調整を早期に完了させ、次なる一手に期待したいところです。

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