2019年12月3日、東京ビッグサイトで開催中の「IIFES 2019」にて、三菱電機が次世代の工場自動化を象徴する革新的な展示を行いました。今回の目玉は、人間と同じ空間で安全に作業を分担できる「協働型ロボット」の参考出品です。これまでの産業用ロボットは、安全確保のために柵で囲う必要がありましたが、この新型機は人間との共存を前提とした設計がなされています。
会場ではスマートウォッチのリサイクル工程を再現したデモが披露され、多くの来場者の視線を集めていました。ロボットが精密に製品を解体し、カメラ画像からバンドの色を瞬時に判別して仕分けを行う様子は、まさに熟練工のような手つきです。一方で、微妙な外観の傷や欠陥のチェックについては、依然として人間が担当する形をとっています。このように、機械の正確さと人間の直感を組み合わせた役割分担が、現場の最適解となるでしょう。
SNS上では、この展示に対して「ついにロボットが避けてくれる時代か」「ラインを止めずに作業できるのは現場的にありがたい」といった、期待に満ちた声が上がっています。特に注目されているのが、2019年5月に出資を発表した米リアルタイム・ロボティックス社の技術を応用した、高度な「障害物回避機能」です。従来のロボットは、人が近づくと安全のために停止し、その後の再起動に手間がかかるという課題を抱えていました。
生産性を落とさない「止まらないロボット」の衝撃
この最新システムは、カメラが人の手をリアルタイムに認識し、衝突しない経路を瞬時に計算して動き続けます。三菱電機が目指すのは、2020年をめどにしたこの技術の社会実装です。産業用ロボットの世界では、一度止まるとシステムの復旧までにタイムラグが生じ、生産効率が低下することが大きな悩みでした。しかし、この自動回避技術が普及すれば、工場のダウンタイムは劇的に減少することになるはずです。
筆者の視点としては、この技術は単なる省力化を超え、労働力不足に悩む日本の製造業における「救世主」になると確信しています。これまではロボットに任せるか人間に任せるかの二者択一でしたが、これからは「お互いの得意分野を補完し合うパートナーシップ」が標準になります。安全柵のない工場が当たり前になる未来は、すぐそこまで来ていると言えるでしょう。
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