2019年12月02日、四国電力が太陽光発電を運用する家庭に向けて、日常の買い物がお得になる画期的な募集を開始しました。これは「固定価格買い取り制度(FIT)」の期間を満了した、いわゆる「卒FIT」世帯を対象とした新しい取り組みです。これまで大切に発電してきた余剰電力を四国電力に売却することで、現金だけでなく電子マネーのポイントを受け取れる仕組みが整ったのです。
今回のサービスにおける最大の目玉は、流通大手のイオンと連携した「WAON(ワオン)ポイント」の付与にあります。通常、四国電力が設定している卒FIT電力の買い取り単価は1キロワット時あたり7円です。ここにイオンからの特典が加わることで、実質的な受取価値が向上する仕組みとなっています。家計を預かる世代にとっては、毎日のスーパーでの買い物に直結するポイント還元は、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
SNS上では「買い取り価格が下がる中でポイントが付くのは嬉しい」「WAONなら使い勝手が良いから助かる」といった前向きな反応が目立ちます。一方で、専門用語である「環境価値」という言葉には少し馴染みがないかもしれません。これは、太陽光という二酸化炭素(CO2)を排出せずに作られた電気が持つ「地球に優しいという価値」を証書化したものです。
仕組みを詳しく見ていくと、まず利用者が四国電力へ電力を売却し、四国電力はその電気が持つ環境価値をイオンへ提供します。イオンはこの価値を自社店舗の脱炭素化に役立て、その対価として利用者に1キロワット時あたり1ポイントを還元する流れです。1ポイントは1円相当として利用できるため、実質的な買い取り単価は8円に相当すると考えられます。
編集者の視点から見ると、この試みは単なる顧客の囲い込み戦略に留まらず、地域インフラと流通大手が手を取り合った「三方良し」の好事例だと感じます。これまでは単に電力を売るだけだった消費者が、ポイントを通じて環境活動に貢献している実感を抱ける点が非常に秀逸です。電力の地産地消ならぬ「環境価値の地域循環」が、ここ四国から加速していくことに期待が膨らみます。
2019年12月03日現在の情報によれば、申し込みはすでに受付が始まっており、手続きの翌月からポイント付与が適用される予定です。卒FITを迎えて売電先を検討しているご家庭にとって、このWAON連携サービスは有力な候補となるに違いありません。単なる売電から、賢くポイントを貯める「ポイ活」を兼ねた新しいエネルギーライフを検討してみてはいかがでしょうか。
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