2019年12月04日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、軍の高官たちを従えて聖地とされる白頭山(ペクトゥサン)に登頂したことが報じられました。一面の雪景色を進む白馬の姿は、まさに体制の強固さを誇示するかのようです。
この白頭山とは、北朝鮮において「革命の聖地」と仰がれる特別な場所であり、国家的な重大局面で指導者が訪れることで知られています。厳しい冬の寒さの中、あえてこの地を選んだ背景には、重要な狙いがあると考えられます。
委員長は同行した幹部らに対し、若い世代へ「不屈の革命精神」を徹底して教育すべきだと強く訴えました。これは、長引く経済制裁や進展しない非核化交渉を前に、国内の結束が揺らがないよう内部を引き締める意図があるのでしょう。
一方、同日夜には軍のトップである朴正天(パク・ジョンチョン)総参謀長が、アメリカのトランプ大統領を鋭く批判する声明を出しました。前日にトランプ氏が口にした「軍事力の行使」という言葉に対し、即座に反応した形です。
朴氏は、金正恩氏もこの発言に強い不快感を抱いていると示唆し、「武力行使はアメリカだけの特権ではない」と警告しました。こうした激しい言葉の応酬に対し、SNS上では「一触即発の危機ではないか」と不安視する声も目立ちます。
編集部としては、言葉の裏にある「焦り」も感じずにはいられません。武力を誇示することでしか交渉の主導権を握れない現状は、平和への道が依然として険しいことを物語っています。今後の米朝の動向から目が離せません。
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