日本の北に位置する東北地方がいま、世界中の旅人から熱い視線を注がれていることをご存知でしょうか。2019年12月5日現在、世界的に絶大な影響力を持つ雑誌やガイドブックが、次々と東北を「訪れるべき場所」として選出しています。長年、日本の観光と言えば東京や京都が定番でしたが、いよいよ東北の持つポテンシャルが世界標準で見つかり始めたと言えるでしょう。
特に注目すべきは、米国の権威ある雑誌「ナショナルジオグラフィック」の動向です。同誌が発表した2020年版の「世界で訪れるべき旅行先」25地域の中に、東北が見事にランクインしました。これは都市や自然など4つの部門から厳選されたもので、東北は「冒険(アドベンチャー)部門」での選出となっています。
SNS上では、このニュースに対して「ついに東北の良さがバレてしまったか」「地元民として誇らしい」といった歓喜の声が溢れています。海外のユーザーからも「新幹線でたった3時間で、あんなに美しい雪景色や自然に辿り着けるなんて魔法のようだ」という驚きのコメントが寄せられており、アクセスの利便性と秘境感のギャップが、現代の旅行者に刺さっているようです。
世界最高峰のガイド本「ロンリープラネット」が3位に格付け
さらに、バックパッカーの聖典とも呼ばれる旅行ガイドブック「ロンリープラネット」も、東北を高く評価しています。彼らが選ぶ「今最も旬で、訪れるべき世界の10地域」において、東北は堂々の第3位に輝きました。ちなみに1位は中央アジアのシルクロード、2位はイタリアのマルケ州となっており、世界の名だたる観光地と肩を並べています。
ここで言う「インバウンド」とは、海外から日本へやってくる旅行者のことを指しますが、今回の選出はその誘致を大きく加速させるでしょう。東北には、手付かずの豊かな自然や、古くから受け継がれる情熱的な祭り、そして訪れる人の心を解きほぐす「おもてなし」の精神が息づいています。これらすべてが、世界基準の魅力として認められたのです。
2019年1月1日から7月31日までのデータを見ても、東北を訪れる外国人宿泊者数は前年比で20%も増加しており、勢いは止まりません。現在はアジア圏からの訪問客が中心ですが、今後は欧米からの観光客も飛躍的に増えることが期待されています。2020年の東京五輪を控え、アドベンチャーを求める旅人にとって東北は最高の目的地となるはずです。
編集者としての私見ですが、東北の最大の武器は「静寂と情熱のコントラスト」にあると感じます。冬の静かな雪景色と、夏に爆発する祭りのエネルギー、そして三陸の海岸線を歩く「みちのく潮風トレイル」のような体験は、消費される観光ではなく「心に残る旅」を提供してくれます。今、まさに東北は新しい観光の形を示すリーダーとして、世界へと羽ばたこうとしているのです。
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