2019年11月13日現在、日本の株式市場は世界的な景気回復への期待から、緩やかな上昇基調が続いています。しかし、その華やかな盛り上がりの裏側で、投資家たちの心には言いようのない不安が広がっているようです。特に、これまで市場を力強く牽引してきたオリエンタルランド(OLC)などの主要銘柄が不安定な動きを見せている事実は、決して無視できない警鐘といえるでしょう。
日経平均株価が2019年の最高値を更新した2019年11月12日、市場関係者の間では「1〜2カ月以内には調整局面が訪れるのではないか」という慎重な声が漏れ始めました。調整局面とは、上昇しすぎた株価が一時的に下落し、過熱感を冷ます時期を指します。SNS上でも「日経平均は高いけれど、個別銘柄の動きが怪しくて手が出しにくい」といった、警戒感を含んだ投稿が目立っています。
安定の「クオリティー株」に異変!資金シフトの足音
特に注目すべきは、業績が安定し財務基盤も強固な「クオリティー株」の動向です。東京ディズニーリゾートを運営するOLCは、2019年4月から9月までの来園者数が過去最高を記録するなど、経営状態は極めて良好です。それにもかかわらず、2019年11月12日には市場全体に逆行して2%安を記録しました。好材料が出尽くした後の利益確定売りが、想定以上に膨らんでいる様子がうかがえます。
同様の現象は、哺乳瓶大手のピジョンや医療機器のシスメックスといった、優良銘柄にも波及しています。こうした動きの背景には、アメリカの金利上昇に伴う「バリュー株」への資金シフトがあるとの見方が有力です。バリュー株とは、企業の本来の価値に対して株価が割安なまま放置されている銘柄のことです。投資家たちが、これまで買い進めてきた高値圏の優良株を売り、その資金を割安な景気敏感株へ移し替えているのです。
高値波乱への備えを!専門家が説く慎重な姿勢
現在の日本株の上昇は、米中貿易協議の進展への期待や金融緩和による「いいとこ取り」の側面が強く、持続性には疑問符が付きます。2019年年初からの上昇率は約18%に達しており、買い材料だった「出遅れ感」はすでに解消されました。SNSでは「今の高値で買うのはリスクが高すぎる」「次に何かが起きたら一気に崩れるのでは」と、暴落を懸念する投資家たちのリアルな声が渦巻いています。
私自身の見解としても、現在のOLC株の乱高下は、市場全体が冷静さを取り戻そうとしている「踊り場」のサインだと感じます。米中交渉の行方は依然として不透明であり、一度期待が裏切られれば、市場は一気に暗転する可能性を秘めています。今は浮足立って買い向かう時期ではなく、いつ訪れるかわからない高値波乱に備え、ポートフォリオの守りを固めるべき時なのではないでしょうか。
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