2019年12月05日、東京よみうりカントリークラブにて国内男子ゴルフの今季最終戦「日本シリーズJTカップ」が開幕しました。西日が眩しく照りつける中、若き大砲・星野陸也選手が圧巻のプレーを披露しています。ファンからは「星野選手の攻めのゴルフは見ていて本当に気持ちがいい」「このまま逃げ切ってほしい」といった熱いエールがSNS上で飛び交っており、会場の熱気は最高潮に達しているようです。
今大会の象徴とも言える最終18番のパー3は、プロでも舌を巻くほどの難所として知られています。星野選手はこのホールで、強烈な逆光にさらされながらティーショットを放ちました。打球は惜しくもグリーンの右へ外れ、結果としてボギーを叩いてしまいます。しかし、この一打を冷静に受け止めるメンタリティこそが、今の彼の強さと言えるでしょう。難関での失点をあらかじめ想定し、直前の17番でスコアを伸ばしていた戦略は見事です。
星野選手が今回、並々ならぬ執念を燃やしているのが「メルセデス・ベンツ・トータルポイントランキング」の逆転1位です。これは賞金王と並んで「MVP」級の価値を持つ極めて重要な称号と言えます。ゴルフには「平均ストローク」や「バーディー率」など、選手の技術を細かく数値化した「スタッツ」という指標が存在します。このランキングは9つのスタッツを総合的に評価するため、真のオールラウンダーである証となるのです。
怪我を乗り越え進化した「1億円プレーヤー」への挑戦
2019年11月、星野選手は首と肩の痛みに襲われ、無念の欠場を経験しました。しかし、この休養期間が彼に「休息の大切さ」を教える大きな転換点となったようです。186センチの恵まれた体格をさらに強化し、体重増加を目標に掲げる姿からは、世界最高峰の米ツアーを見据えた強い覚悟が感じられます。怪我を糧にして精神的にも一回り成長した今の彼には、どのような困難も突破できる勢いが備わっているのではないでしょうか。
初日のラウンドでは、出場選手中最多となる7個のバーディーを奪取し、平均パット数でも1位を記録しました。飛距離を示すドライビングディスタンスでも3位につけるなど、まさに非の打ち所がない完璧なゴルフを展開しています。現在、今平周吾選手と激しいランキング争いを繰り広げていますが、星野選手の目に見えるのは「優勝」の二文字だけです。勝利の先に待つ複数年シードと1億円の大台に向け、視界は極めて良好でしょう。
筆者の個人的な見解ですが、星野選手の魅力はミスを引きずらない「切り替えの早さ」にあると感じます。18番のボギーを「予定通り」と言い切る胆力は、並の若手選手には真似できないものです。米ツアーという高い壁に挑むには、こうした技術以上の精神的強靭さが不可欠となります。本大会での優勝、そしてMVP奪還を成し遂げたとき、彼は日本ゴルフ界の枠を超えた真のスターへと飛躍を遂げるに違いありません。
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