いま、世界中のビジネスシーンで最も熱い視線が注がれているキーワードをご存知でしょうか。それは「SDGs(持続可能な開発目標)」です。2019年12月05日、東京ビッグサイトにおいて、その取り組みが特に優れた企業を讃える「日経SDGs経営大賞」の表彰式が華やかに開催されました。日本経済新聞社が主催するこの賞は、国内の上場企業など637社を対象とした極めて厳正な調査に基づいています。
栄えある第1回の大賞に輝いたのは、コニカミノルタです。審査委員会が特に高く評価したのは、同社が掲げる「カーボンマイナス」という驚くべき目標でした。これは、自社から排出される二酸化炭素(CO2)の量よりも、取引先などの社外で削減に貢献した量の方を多くするという、極めて野心的な挑戦です。環境への深い配慮と、企業の成長を両立させる姿勢は、まさに新時代のリーダーにふさわしいものでしょう。
さらに、コニカミノルタは技術の力で社会課題の解決にも挑んでいます。あらゆるモノがインターネットに繋がる「IoT」の技術を介護現場に導入し、現場の負担軽減やサービスの質の向上を実現しているのです。SNS上では「複合機のイメージが強かったけれど、ここまで進化しているとは」「介護現場にテクノロジーが入るのは本当に助かるはず」といった、驚きと期待の入り混じった声が数多く寄せられています。
部門賞にも注目!日本を代表する企業の独創的な戦略
大賞以外にも、各分野で素晴らしい成果を上げた企業が選出されています。「SDGs戦略・経済価値賞」を受賞したオムロンは、自社の強みを最大限に活かしたビジネスモデルが光ります。同社は脳卒中や心筋梗塞のリスクを減らすため、なんと腕時計型の血圧計を商品化しました。日常的に健康を管理できるこのデバイスは、医療の在り方を変える可能性を秘めており、経済的な成功と社会貢献を同時に達成しています。
「社会価値賞」に選ばれたイオンの取り組みは、私たちにとって非常に身近で温かいものです。従業員が、高齢者や障がいを持つ方々をサポートする民間資格「サービス介助士」を取得できるよう、組織を挙げて後押ししています。この取り組みには「店舗で困っている時に声をかけてもらえて嬉しかった」「企業の姿勢が接客に表れている」という好意的な意見がSNSでも広がっており、企業の信頼を確固たるものにしています。
そして「環境価値賞」を受賞したのは、リコーです。同社は、事業で使用する全ての電力を再生可能エネルギーでまかなうことを目指す、国際的な企業連合「RE100」に日本企業として初めて加盟しました。再生可能エネルギーとは、太陽光や風力といった枯渇しないエネルギーを指し、気候変動対策の切り札と言えます。先進的な決断を下したリコーの姿勢は、日本企業の環境意識を底上げする大きな一歩となるに違いありません。
編集者としての私見ですが、今回の表彰式を通じて、SDGsはもはや単なる「ボランティア」ではなく、企業の生存戦略そのものであると強く感じました。コニカミノルタのカーボンマイナスやオムロンのヘルスケア戦略のように、自社の利益を追求することが、そのまま地球や社会を救うことに直結する。そんなポジティブな連鎖を生み出せる企業こそが、令和の時代に真に愛され、成長していく存在になるはずです。
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