私たちの食卓に欠かせない新鮮な野菜の価格に、今、大きな変化が訪れています。農林水産省が2019年11月19日に発表した最新の食品価格動向調査(2019年11月11日から2019年11月13日実施分)によりますと、主要な野菜8品目のうち、実に7品目もの小売価格が前週と比較して上昇していることが明らかになりました。
特に値上がりが目立つのはキャベツで、1キログラムあたりの平均価格は145円と、前週から6%もアップしています。SNS上では「最近スーパーの野菜が高く感じる」といった主婦層のリアルな悲鳴が上がっており、家計を預かる世代にとっては見逃せない状況でしょう。日々の献立に悩む方々にとって、この微増は無視できない重みとなっているようです。
台風と「端境期」が重なった供給不足の裏側
なぜ、これほど多くの品目が一斉に値上がりしたのでしょうか。その背景には、東京市場における入荷量の急激な減少があります。2019年11月の第2週、東京市場でのキャベツの入荷量は前週から15%も落ち込みました。これには、過去に発生した台風による甚大な被害が尾を引いていることに加え、「端境期(はざかいき)」と呼ばれる時期が重なったことが影響しています。
ここでいう「端境期」とは、特定の作物の収穫が終わる時期と、次の産地の収穫が始まる時期との間に生じる、一時的な品薄期間を指す専門用語です。供給のバトンタッチがうまくいかないこのタイミングでは、どうしても市場に出回る量が減り、価格が吊り上がりやすくなります。自然災害の爪痕が残る中でこの時期を迎えたことが、品薄に拍車をかけた格好です。
もっとも、統計全体を俯瞰してみれば、平年比では依然として安値圏で推移しているという側面もあります。そのため「極端な高騰」とまでは言えませんが、これまでの安定した安さに慣れていた消費者にとっては、心理的な負担が大きいのは間違いありません。編集者としての視点では、安値のうちに加工品を活用するなど、賢い防衛策を講じる時期だと感じます。
今後は、新しい産地からの出荷が本格化することで、再び価格が落ち着くことが期待されています。しかし、天候次第ではさらなる変動も予想されるため、2019年11月の後半にかけても、スーパーのチラシや価格推移には細心の注意を払っておくべきでしょう。旬の味覚を楽しみつつ、お財布に優しいお買い物術を磨きたいところですね。
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