釣り具のダイワが仕掛ける「着る革命」!グローブライド鈴木社長が語る機能性とデザインの極致

釣り具の世界で圧倒的なシェアを誇る「DAIWA(ダイワ)」を展開するグローブライドが、今、ファッション業界に新たな旋風を巻き起こしています。2019年12月08日、鈴木一成社長は自社のアパレル事業に対する熱い想いを語りました。釣りという過酷な環境で培われた究極の機能性と、世界トップクラスのクリエイターが手掛けるデザインを融合させたその戦略は、既存のファッションブランドにはない独自の輝きを放っています。

SNS上では、有名セレクトショップであるビームスとのコラボレーションが大きな話題となっており、「釣りの服がこんなに格好いいなんて」「街で見かけてもダイワだと気づかないほど洗練されている」といった驚きの声が続出しています。従来の「おじさんの趣味」という釣りのイメージを根底から覆す、まさにブランドのアイデンティティーを賭けた挑戦といえるでしょう。

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最先端を極める「D-VEC」が提案するラグジュアリーな日常

ブランドの象徴的な存在が、街着としての完成度を極めた「D-VEC(ディーベック)」です。鈴木社長は「日常使いの服を提案するには、その分野の最先端を極めなければならない」と断言します。驚くべきは、そのディレクター陣の豪華さです。かつてルイ・ヴィトンやバーバリー・ロンドンで腕を振るった一流の才能を外部から招聘し、技術に魂を吹き込んでいます。

特に注目すべきは、釣り竿の製造で磨かれた「カーボン技術」を応用した折り畳み傘です。iPhoneの半分ほどの重さしかなく、その圧倒的な軽さは魔法のようだと評されています。専門用語で言えば「カーボンファイバー」の軽量・高剛性という特性を、日用品に見事に転換させているのです。こうした本物志向のモノ作りが、新しいもの好きのイノベーター層から熱烈な支持を受けています。

販売実績も目覚ましく、2017年から2018年にかけては2.5倍、さらに2019年にかけても約2倍の成長を記録しています。特筆すべきは顧客層の変化で、釣り具では85%が男性だったのに対し、ディーベックではなんと6割を女性が占めています。価格帯はコートで8万円と高価ですが、これは安易な値下げに走らず、本物の価値を追求した結果なのです。

機能性から生まれる価値と「ワークマン」との決定的な違い

近年、作業着からカジュアルウェアへと進出したワークマンが注目を集めていますが、グローブライドの戦略はそれとは一線を画します。低価格を前提とするのではなく、まず「過酷な自然環境に耐えうる機能」を追求し、そこから最適な価格を導き出すアプローチをとっています。コーヒーをこぼしても弾くセーターや、激しい動きを妨げないスーツなど、その利便性は感動を呼び起こします。

社内で合言葉となっている「Make it Wow!(メイク・イット・ワオ!)」という言葉には、消費者が思わず声を上げてしまうほどの驚きと感動を与えたいという願いが込められています。単にモノを売るのではなく、その背景にある「釣りが教えてくれる豊かなライフスタイル」というストーリーを届けることこそが、彼らの真の目的と言えるでしょう。

現在、アパレル事業の売上比率はまだ10%に満たない状況ですが、鈴木社長はこれを3分の1まで引き上げる可能性を見出しています。街着を通じて自然に触れる喜びを知ってもらい、それがいつか釣りへの関心に繋がるという好循環。釣り具業界で60年走り続けてきたプライドと、ファッションへの情熱が交差する瞬間から、目が離せません。

私自身の見解としても、昨今の「機能性ウェア」ブームの中で、ここまで技術的背景が明確なブランドは稀有だと感じます。安さを武器にするのではなく、長年培った技術を適正な価格で提供し、ブランド価値を高める姿勢は、多くのアパレル企業が見習うべき王道の戦略ではないでしょうか。

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