大分空港と韓国を結ぶ空の便に、厳しい冬の時代が続いています。韓国の格安航空会社(LCC)として知られるティーウェイ航空は、2019年12月09日までに、大分―ソウル(仁川)線の運休期間を2020年03月28日まで再延長することを決定しました。
もともとは2020年01月05日までの運休予定でしたが、日韓関係の冷え込みが尾を引く中で需要の回復が期待できないと判断されたようです。かつては毎日運行されていた主力路線だけに、今回の決定は地元観光業界にも大きな衝撃を与えていることでしょう。
LCCとは「ローコストキャリア」の略称で、サービスを簡素化することで手頃な運賃を実現した航空会社を指します。この手軽さが大分へのインバウンド需要を支えてきましたが、政治的な背景による旅客減少には、格安という武器も通用しなかったのかもしれません。
大分空港を襲う運休の連鎖と地域経済への影響
現在の大分空港は、まさに「国際線の空白地帯」とも言える異例の事態に陥っています。ティーウェイ航空はソウル線だけでなく、務安(ムアン)線や釜山(プサン)線もすでに運休しており、拠点となる韓国路線が完全にストップしている状態なのです。
追い打ちをかけるように、フルサービスキャリアである大韓航空も、2020年01月から03月までのソウル線の運休を既に決定済みです。SNS上では「韓国旅行が不便になる」「別府や由布院の活気が心配」といった、旅行ファンや地元の方々の不安な声が溢れています。
大分県交通政策課の発表によれば、航空各社から具体的な再開時期についての連絡は届いていないとのことです。このままでは、冬の観光シーズンから春の行楽期にかけて、さらなる長期化を招く可能性も否定できず、予断を許さない状況が続いています。
編集者としての私見ですが、観光は草の根の交流を支える重要な架け橋です。政治的な課題が横たわっている時こそ、こうした空の路線の維持が相互理解に繋がるはずですが、民間企業であるLCCが採算を優先せざるを得ない現状には、やるせなさを感じてやみません。
大分県には素晴らしい温泉や食文化が揃っています。インバウンド需要の特定国への依存を分散させる戦略も必要ですが、まずは一日も早く、賑やかな大分空港の国際線ロビーが戻ってくることを切に願うばかりです。今後の動向に注目が集まります。
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