ガンホーの命運を握る「ニンジャラ」!パズドラ依存脱却へ、任天堂スイッチで世界を狙うガムアクションの衝撃

日本のスマートフォンゲーム界を牽引してきたガンホー・オンライン・エンターテイメントが、今まさに大きな転換点を迎えています。同社は現在、世界市場の攻略に向けた新機軸として、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」向けの完全新作開発に全力を注いでいるのです。

主力の「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」は2012年の誕生以来、驚異的なヒットを記録しましたが、近年はその成長も緩やかになりました。2019年夏以降の株価は横ばいが続いており、市場からは「業績がパズドラの動向に左右されすぎている」との厳しい視線が注がれています。

こうした評価を覆すべく、森下一喜社長が「成長の柱」として大きな期待を寄せるのが、2020年春に世界同時発売を予定している「Ninjala(ニンジャラ)」です。本作は忍者を主人公としたアクションゲームで、ポップな色彩と現代的なデザインが融合した独特の世界観が特徴となっています。

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世界を魅了する「ガムアクション」とeスポーツへの展望

「ニンジャラ」の最大の特徴は、風船ガムを膨らませて移動や攻撃を行う「ガムアクション」という独自の操作性です。街中を縦横無尽に駆け巡りながら、インターネットを通じて世界中のプレイヤーと対戦できるこの仕組みは、すでにゲーム展示会でも高い評価を得ているようです。

森下社長は、本作を「老若男女が草野球のように気軽に楽しめ、かつコアなファンがやり込める内容」と評しており、将来的なeスポーツ展開も見据えています。eスポーツとは、コンピュータゲームをスポーツ競技として捉える際の名称で、世界中で巨額の賞金大会が開かれるほど熱狂的な支持を集めています。

ガンホーは現在、海外売上高比率を約4割から7割まで引き上げるという野心的な目標を掲げています。かつて2016年に「LET IT DIE(レット・イット・ダイ)」を投入し、北米の一部で熱狂的なファンを獲得しましたが、真の意味での世界制覇には、今作の爆発的なヒットが不可欠となるでしょう。

潤沢なキャッシュを投じた「パズドラ後」への勝負

2019年12月期の純利益は213億円と、前期を大幅に上回る見込みです。しかし、これは「魔法石」の大量配布といった施策による一時的な効果も大きく、自律的な利用者増は課題として残っています。SNS上でも「いつまでもパズドラ一本では厳しい」「新作の完成度が気になる」といった期待と不安の声が入り混じっています。

特筆すべきは、同社が2018年12月末時点で約736億円という潤沢な現預金を保有している点です。これは総資産の約77%に達する額であり、多額の開発費を要する家庭用ゲーム開発において強力な武器となります。同社はこの強固な財務基盤を使い、新たな収益の柱を生み出そうとしているのです。

もし「ニンジャラ」が失敗に終われば、市場からの信頼を損なうリスクもあるという指摘もあります。パズドラの成功で得た富を、いかにして次世代のエンターテインメントに昇華させるのか。ガンホーが描く「忍者の世界」が、再び世界中に熱狂を巻き起こす瞬間に注目が集まっています。

編集部としては、スマホからあえて「スイッチ」というプラットフォームへ勝負の場を移した決断を高く評価します。独自のガムアクションが、既存のアクションゲームの概念をどう塗り替えるのか、2020年春の夜明けが待ち遠しくてなりません。

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